2016年9月26日 (月)

笑いの林(72) 「よしもとコスプレ芸人ライブ」

2016年9月16日 大阪・新世界の朝日劇場にて

午後7時から、大阪・新世界の朝日劇場で「よしもとコスプレ芸人ライブ」を観る。1部2部制で片方の公演だけを観ることも可能である。


午後7時開演の公演は「コスプレ芸人 ネタ&コーナー」。
MCはジュリエッタ・藤本聖(ふじもと・たかし)。出演は、ムラムラタムラ、とんぺてぃーず、もみちゃんズ、人妻ニャンコ、水森依音(みずもり・いおん。つぼみメンバー)、がっき~、新世紀~ず(桜      稲垣早希&堀川絵美)。ゲスト出演:小寺真理(元つぼみ。吉本新喜劇座員)

MCの藤本もコスプレで登場したのだが、体に黒のガムテープを貼っただけの格好。T.M.Revolution 西川貴教のコスプレだそうである。


ムラムラタムラは「弱虫ペダル」の巻島裕介のコスプレで登場。巻島以外にも様々なアニメキャラの物真似を行う。アニメに詳しくないのでどれほど似ているのかわからないのだが、声音の切り替えが器用であるため、クオリティの高さは想像出来る。ベジータの物真似ではなく、ベジータ芸人・R藤本が行うベジータなど捻ったネタもあり。
なお、フリップを使ったネタだったが、ムラムラタムラはフリップ芸をやるのは今日が初めてだそうでフリップをめくる際に緊張しているのが見て取れた。


とんぺてぃーず。「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物の格好をして大道芸を行う。和傘の上にボールを乗せて回すという芸である。
今日は大道芸だったが、とんぺてぃーずはジョジョ漫才なるものも行っているようで、YouTubeに漫才の映像がアップされている。


美形電波芸人、もみちゃんズ。「もののけ姫」のもののけ姫ことサンのコスプレで登場。だが実はもみちゃんズはコスプレーヤーでもなんでもなく、舞台の上でコスプレをするのも今日が初めてで、「何かの手違いで」出演することになったそうである。おそらくであるが、もみちゃんズは美形なので声が掛かったのだろう。コスプレをした女芸人は美形の方が良いのだが、ご存じの通り吉本の女芸人というのはあれなので。
「大きな犬あるある」というフリップネタ。「大きな犬を飼っていると犬を枕にして寝たくなる」→「でも30分もすると疲れるので普通に寝る」、「大きな犬には跨がりたくなる」→「でも乗る場所を間違えるとえらいことになる」などのあるあるを挙げていき、結局は「こんなに大きくなると想像していなかったのが間違い」となり、「大きくなる姿を想像してから犬を買いに行きましょう」という話で終わる。


官能芸人の人妻ニャンコ。「サザエさん」の磯野ワカメのコスプレ。コーナーの時に藤本から「長谷川町子先生に謝れ!」と言われるような内容。ということで書かない方が無難。


水森依音。吉本のアイドルグループ、つぼみのメンバーである。名前も顔もいかにも今時の若い女の子といった風。
「らんま 1/2」のシャンプーのコスプレで登場。ボードと写真を使ってのビフォアアフターネタであるが、大人の事情で内容は明かせない。


がっき~。関西学院大学法学部卒という関西ではブランドになる学歴とそこそこ整った顔の持ち主なのだが芸人としては売れていない。昨年から行政書士になる勉強を続けており、初挑戦となる試験では不合格となったがチャレンジし続ける予定。「こんな格好(「北斗の拳」のレイ)をして舞台に出ていますが、将来が不安なので」とがっき~。
法律ネタ。「北斗の拳」のケンシロウが兄のラオウを殺し、兄の愛馬であった黒王号に乗っているが、果たして兄の馬に勝手に乗っても良いのかという話になる。
結論としては「駄目」、ただ20年間素知らぬ顔をして乗り続ければ持ち主の権利が発生する。ただ馬の平均寿命は25年なので、その時にはもう馬は死んでいる可能性が極めて高い。


新世紀~ず。桜 稲垣早希と堀川絵美の二人で新たに結成された漫才コンビ。早希ちゃんがアスカ、堀川絵美が綾波レイならぬデブ波レイとして登場し、アニメを題材にした漫才を行う。
早希ちゃんは漫才コンビだった桜でも、またR藤本とのコンビであるドラゴゲリオンZでも立ち位置は向かって左側でボケ役であったが、新世紀~ずでは早希ちゃんの立ち位置は向かって右側であり、ツッコミである。
早希ちゃんが様々なアニメの話をし、堀川絵美がことごとく内容を間違えて返すという展開。M-1グランプリにもエントリーして1回戦を突破したばかりであるが、アニメ好きの芸人がいかにもやりそうな漫才であり、目新しさはないため今後勝ち抜くのは難しいと思われる。


コーナー。男芸人と女芸人に分かれて、お絵かきバトルを行う。男芸人は4人、女芸人は5人で男芸人の方が一人少ないため、ゲストが登場する。だがゲストは何故か女性の小寺真理。小寺真理も美形なのでコスプレ要員として起用されたようである。
ジュリエッタ・藤本は司会を務めるのは今日が初めてだそうで、段取りが悪かったが、初MCで濃いメンバー達の公演を受け持つのだから不運ではあるだろう。
ちなみに藤本は事件を起こして逮捕されたことがあり(示談になった)、今日もそれをいじられていた。

まずは「ONE PIECE」のチョッパーの絵を描くことになるのだが、早希ちゃんはアニメでチョッパーの声優をやっている大谷育江の似顔絵を描いてしまうし、堀川絵美はやたらとグロテスクな絵を描くしで、この二人は完全にボケ要員である。小寺真理は雪だるまのような絵を描いて、余りの拙さに呆れられる。
もみちゃんズの描いたチョッパーは上手いが、もみちゃんズは「学生時代、チョッパーの絵ばかり描いていた」と発言。一体どんな学生生活を送ってたんだ?
男性陣はみなそれなりにチョッパーらしい絵を描く。

続いてのお題は「ガンダム」。男性陣に有利なお題である。そのため男性陣は助っ人のはずの小寺真理を除いては全員ガンダムらしい絵を描いた。
早希ちゃんはエヴァンゲリオン芸人で「ガンダムは嫌い」ということで○を描いただけの手抜き。堀川絵美は何故か戦車タイプのガンダムを描いてしまう。
もみちゃんズはガンダムに見えなくもない絵を描くが、勢い余って額に「G」と描き込んでしまう。
小寺真理の描いたガンダムはイカが空を飛んでいるような代物で、絵のレベルは小学生並みであるようだ。


第2部は「撮影会&コスプレトークショー」。男性芸人は登場しないのだが、ムラムラタムラ、とんぺてぃーずの二人、がっき~は観客として自主的に参加する。ギャラは出ないそうである。

MCの藤本は今度はカープ女子のコスプレで登場(レプリカユニフォームは大瀬良大地の背番号14のもの)。カープ優勝に便乗したものと語るが、後で調べたところ、もともと大のカープファンであるようだ。

朝日劇場は大衆演劇の劇場なので花道がある。花道から女芸人が一人ずつ登場する。花道とステージの上にいるときは自由に撮影できる。私は人物を撮ることは余りないので数枚撮影しただけである。
人妻ニャンコは初音ミクのコスプレ、小寺真理は元々メイド喫茶のカリスマメイドとして知られていた存在だけにメイドのコスプレ。水森依音は二度登場する。
もみちゃんズはコスプレイヤーではないので1部と同じサンのコスプレ。彼女たちは本気で勝負する。だが、早希ちゃんはメイクまでしたピカチュウのコスプレ、堀川絵美は全く似合っていないセーラームーンのコスプレで、最後までボケ倒す。早希ちゃんはピカチュウなので「ピカチュウ」と「ピカ」しか言えないため、スケッチブックに言葉を書いて話すという設定。しかもツッコミや毒舌ばかりなので、やっていることはピカチュウではなくて完全につば九郎である。ピカチュウなのにつば九郎がいるような錯覚に陥る。

コスプレトーク。
もみちゃんズはコスプレはしないが、ウルトラマンが好きだそうでウルトラマンのコスチュームはいくつか手作りしたものがあるという。そのため撮影会にはウルトラマンのコスプレで臨もうと思ったものの、マネージャーから「撮影会(で求められているの)はそんなんじゃありません」と駄目出しされたそうである。

人妻ニャンコはもともとコスプレーヤー(レイヤー)で、大学時代からNSCに入るまで様々なコスプレをし、コスプレのアイテムを売ったお金でNSCの入学金を賄えたというからかなり本格的なレイヤーである。
ただ、以前「ゼルダの伝説」のゼルダのコスプレをして路上撮影会に参加したところ、人妻ニャンコよりももっと人の集まっている場所があったという。「なんだろう?」と思って行ってみたところ、ロシア人の女性がゼルダのコスプレをしており、やはりゼルダのコスプレをしていた人妻ニャンコはロシア人ゼルダから鼻で笑われ、「イエローモンキー」と差別発言もされたそうである。

早希ちゃんは、アスカのコスプレをしてマネージャーと二人でタクシーで移動中に、運転手から「ひょっとしてAV女優さんですか?」と聞かれたという。早希ちゃんもノリで「そうです」と言ってしまい、結果として色紙にサインを書くことになってしまった。ただ「桜 稲垣早希」と書くのは絶対に嫌だったので、加藤鷹の女版で「加藤タカコ」とサインしたそうである。でも加藤貴子って結構有名な女優さん(代表作は「温泉へ行こう」シリーズ)がいるような。早希ちゃんは加藤貴子のことを知らなかったのだろう。どうでもいいことですが私は加藤貴子が結構好きです。
「ロケみつ」がパクられてAV「ケロみつ」になったという話もする。「ケロみつ」のAV女優さんは早希ちゃんと顔が似ているわけではないのだが、それ以前にアスカについてもエヴァについても何も知らなかったそうで、「パクるんならもっと勉強してからパクれ!」と怒りを露わにした。

堀川絵美のコスプレは私物ではなく、とある劇場の支配人から貰ったものだそうである。いわゆるデブ専の人らしい。


ラストは整理番号での抽選で当たった人にステージに上がって貰い、女芸人と一緒に記念撮影が出来るというもの。何人と一緒に撮影できるのかはサイコロの目で決めるのだが、最初に当たった人が6を出したにも関わらず堀川絵美とのツーショット写真を希望。その後の当選者も水森依音とのツーショット、早希ちゃんとのツーショット、もう一人早希ちゃんとのツーショットを希望し、当選者4人全員がツーショット写真を希望したためサイコロの意味が全くなくなってしまった。
一名を除いて容姿に自信のある女芸人ばかりなので、指名されなかったことが本気で悔しい人もいたかも知れない。人妻ニャンコは勝手に花道でポーズを決め、セルフ撮影会を始めてしまっていた。
 

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2016年9月22日 (木)

コンサートの記(253) 「大阪クラシック」2016第81公演 大植英次指揮大阪フィルハーモニー交響楽団 マーラー 交響曲第1番「巨人」ほか

2016年9月17日 大阪・中之島のフェスティバルホールにて

午後7時15分から、大阪・中之島のフェスティバルホールで、「大阪クラシック」2016第81公演を聴く。「大阪クラシック」2016の最終公演で、大植英次指揮大阪フィルハーモニー交響楽団によるマーラーの交響曲第1番が演奏される。

毎年、大阪市内のあらゆる場所でクラシックの演奏が行われる「大阪クラシック」。大植英次の企画・プロデュース・音楽監督で始まり、今回で11回目になる。室内楽の演奏が最も多いのだが、トリはやはりオーケストラの演奏で締められる。

午後7時から大植英次によるプレトークがある。
大植英次は滑舌が極端に悪いので、アナウンス用のスピーカーしかないザ・シンフォニーホールでマイクを握って喋っても何を言っているのかほとんどわからないないのだが、フェスティバルホールはポピュラー音楽対応なので立派なスピーカーがあり、大植の話の内容を聞き取ることが出来る。

まず、「大阪クラシック2016」の他の会場で、「大植さん、ちょっと腹出たんちゃう?」と言われたという話から入る。白いジャケットを着た大植は、今は腹はへっこんでいるとポーズで示す。大阪クラシックの準備をしている時に、東欧のオーケストラから「指揮してくれ」と緊急の仕事が入り、飛行機で向かった時の機内食で食あたりを起こしてしまい、だが指揮はしなければいけないので腹に直接注射を打ち、その影響で腹が膨らんでしまったのだと語る。大植は「ということにしておいて下さい」と言うが「いや、本当です」とも続ける。簡単に思い浮かぶような話ではないのでおそらく本当なのだろう。
ただ大植さんも昨年に比べると少し太ったように思える。1956年生まれなので今年で還暦。広島交響楽団に客演した時には赤いちゃんちゃんこの代わりに広島東洋カープのキャップとビジターユニフォームをプレゼントされたことがわかっている。ただ指揮は還暦の人が行うにはかなりの重労働なので減量ばかりしていては体力が追いつかないだろう。

昨年は10周年ということで10年間を振り返った大植だが、今年はもう一度振り返っても意味がないので、マーラーの交響曲第1番「巨人」の楽曲解説を行う。ただ大植は説明を行うのが余り得意ではないようで結構脱線する。
マーラーの交響曲第1番「巨人」は当初は2部からなる交響詩として書かれたのだが(ここでリストが交響詩というものを作り、第1作は「前奏曲(レ・プレリュード)」という説明が入る)、その後何度かの校訂を経て楽譜を出版しようとしたところ、「『花の章』を抜いて、4楽章の交響曲ということにしてなら出版しても良いよ」と出版社の人間から冷たく言われたため、激怒して「花の章」を弟子にあげてしまい、結果としてオリジナルの譜面が行方不明になってしまう(その後、アメリカ・コネチカット州でオリジナルのスコアが見つかり、当時、ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督だったレナード・バーンスタインが「何が何でも手に入れろ」と指示。結果的にはニューヨーク州が買い上げという形になったという。この説明が必要だったのかどうかは意見が分かれそうである)。
ジャン・パウルの小説「巨人」(原題は「TITAN」で、実際は大きな人ではなく、巨大神のことである。大植は「オーシャンズ12」という言い方をし、「映画のことだと思われるでしょうが元々はギリシャ神話に出てくる神々のこと」と語る)にインスパイアされたマーラーが交響曲第1番第1楽章で描いたのは実は天地創造だと説明する。冒頭の弦楽の音程を大植は歌い、クラリネットとフルートが出す音は実は「アーメン」と言っているのだそうである。その後の沸き上がるような音楽が天地創造で、やがてアルプスの豊かな自然の描写になり、エーデルワイスの花が咲く姿が描写されているそうである。そう言われて聴くとそんな感じがする。「アーメン」はそう聞こえなかったけれど。
マーラーの交響曲第1番の第1楽章と第2楽章は自然の描写であるが、第3楽章と第4楽章は人間ドラマ。第3楽章は狩人の亡骸を入れた棺を獣たちが担いでいるという戯画にインスピレーションを得て書かれたもので、人間の「死」が直視されているという。第4楽章は一転して「生」を描く。リストの交響詩「前奏曲」は「生とは死の前奏曲に過ぎない」という言葉を音楽化したものであるが、それだけに「生」が愛おしく感じる。「生」の素晴らしさが感じられる(実際に、交響詩「前奏曲」には凱歌の部分がある)。マーラーの交響曲第1番の第4楽章は「個人的な勝利」と解釈されることが多いが、本当はそうではなく、全人類への賛歌が込められていると大植は語る。
今日のコンサートマスターは田野倉雅秋。ドイツ式の原題配置での演奏である。ホルンは8人であるが、そのうち女性奏者が5人と過半数を占める。最近は良い女性ホルン奏者が増えているという話を聞いたことがあるが本当のようである。


マーラーを十八番としている大植だが、大阪フィルの音楽監督をしていた時もマーラーの交響曲全曲を取り上げているわけではなく、私が聴いたことがあるのは、交響曲第4番、交響曲第5番、交響曲第6番「悲劇的」(2度)、交響曲「大地の歌」、交響曲第9番の5曲。大植指揮と大フィルは交響曲第2番「復活」と交響曲第3番も演奏しているはずである(私は演奏会に参加せず)。「巨人」は大フィルとやったことがあるのかどうかは把握していない。


テンポ・ルバートを多用しているマーラーであるが、大植の指揮する「巨人」は緩急のメリハリを思いっきりつけた演奏である。急に溜めたり、極端にテンポを遅くしたり、かと思えばこれでもかとばかりに加速したりと、無手勝流に聞こえるが、おそらく譜面の指示から大きくはみ出した解釈ではないようである。
第1楽章ではチェロがポルタメントを掛ける。ザ・シンフォニーホールで聴いた上岡敏之指揮新日本フィルハーモニー交響楽団の「巨人」第1楽章でも同様の処理が行われており、おそらくそういう指示のある楽譜が存在するのだと思われる。上岡さんも大植さんもマーラーが指示していないことを勝手にやっているわけではないようだ。

第3楽章では、葬送行進曲(民謡「マルティン兄弟」のメロディーを転用。「マルティン兄弟」は日本では「グーチョキパーの歌」として知られている。ただ「グーチョキパーの歌」は長調であるが、第3楽章の葬送行進曲は短調なので印象はかなり異なる)を終えた後でテンポをぐっと落として哀感を強調。その後も緩急自在であり、「溜めるかな?」というところで流したり、突然に加速したりと先が読めない。

第3楽章が終わってから余り間を開けずにスタートした第4楽章ではラストに意外性がある。マーラーはラスト近くに「ホルン奏者全員立ち上がれ!」と書き込んでおり、視覚的なオーケストレーションが行われるのだが、今日はトランペット奏者一人も立ち上がる。そしてホルン奏者の一人はホルンではなくトロンボーンに持ち替えての起立演奏を行っている。初めて見る光景である。大植英次が勝手にスコアに手を加えたとは思えないので、そういう指示のなされた楽譜も存在するのだろう。

大阪フィルは技術が完璧とはいかないパートもあったが、白熱したマーラーを聴かせてくれる。ティンパニの超絶技巧も見事であった。

アンコール演奏。大植は指揮をコンサートマスターの田野倉雅秋に任せ、ステージを降りて、1階席、2階席、3階席の通路を歩いて回る。田野倉指揮の大阪フィルが奏でるのは去年と同様、山本直純の編曲による「日本の歌メドレー」(「夕焼け小焼け」、「七つの子」、「故郷」)、なお田野倉は「夕焼け小焼け」で指揮台を降りてしまい、指揮棒をフォアシュピーラーの男性(メンバー表がないため名前はわからない)に譲る。大植が客席に歌うよう促すのも去年と一緒である。私は歌ったが、今年のお客さんは去年のお客さんよりノリが悪いようで歌わない人も多く、歌声は去年ほど大きくはない。

ラストも去年同様、外山雄三の「管弦楽のためのラプソディ」より“八木節”。大植は背中に大阪市章である澪つくしの入った法被を着て指揮したり客席に手拍子を促したりしていた。

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2016年9月21日 (水)

川上音二郎一座 「オッペケペー節」

1900年、パリでの録音。川上音二郎本人の歌声は入っていないといわれています。

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2016年9月20日 (火)

ESPの正体

筒井康隆の『七瀬ふたたび』では知能が異常に高い人のメタファーです。筒井康隆本人がそうなので。

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2016年9月19日 (月)

そういえば

土方歳三が売り歩いていたのは「石田散薬」だったよなあ。だから山本耕史が石田三成役というわけではないだろうけれど。

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2016年9月17日 (土)

コンサートの記(252) 下野竜也指揮 京都市交響楽団 オーケストラ・ディスカバリー2016「オーケストラ・ミステリー」第2回「楽器の秘密~第2の指揮者 ティンパニ編~」

2016年8月28日 京都コンサートホールにて

午後2時から京都コンサートホールで、京都市交響楽団 オーケストラ・ディスカバリー2016 「オーケストラ・ミステリー」第2回「楽器の秘密 ~第2の指揮者      ティンパニ編~」を聴く。

    
今日のオーケストラ・ディスカバリーの指揮者は、京都市交響楽団常任客演指揮者の下野竜也。下野は大河ドラマ「真田丸」のオープニングテーマを指揮しているが、実は昨年の大河ドラマ「花燃ゆ」の指揮者でもある。大河ドラマのオープニングテーマの指揮者に2年連続で選ばれるのは珍しい。

ナビゲーターはロザンの二人。


曲目は、グリンカの歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲、ヘンデルの「王宮の花火の音楽」序曲から(マッケラス編曲)、ハイドンの交響曲第103番「太鼓連打」第1楽章から、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」第2楽章から、ロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」序曲、グリーグのピアノ協奏曲イ短調から第1楽章(ピアノ:清水和音)、ホルストの組曲「惑星」より“火星”&“木星”
「第2の指揮者 ティンパニ編」と書かれている通り、ティンパニをフィーチャーした演奏会。ティンパニは京都市交響楽団首席打楽器奏者の中山航介。
中山は学生時代から逸材として知られており、京都市交響楽団に入団した時にはちょっとした話題になった。
今日は中山もマイクを持って喋ったのであるが、考えてみれば、演奏会では毎回見かけるものの、中山の声を聞くのは今日が初めてである。思ったよりも高めの声であった。


ドイツ式の現代配置での演奏。コンサートマスターは渡邊穣。泉原隆志は降り番。尾﨑平も降り番でフォアシュピーラーの位置には若い女性奏者が座る。
オーボエ首席奏者の髙山郁子とクラリネット首席奏者の小谷口直子は全編に出演。フルート首席には客演首席奏者の江戸聖一郎が入る。


グリンカの歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲。京響の弦はまろやかであり、管は輝かしい。下野の音楽運びも軽快であるが、曲の構成自体が比較的単調であり、特に工夫して演奏したわけではないので、中だるみが発生してしまっていた。ちょっと残念。


ティンパニが「第2の指揮者」と呼ばれていることは比較的良く知られており、高関健が指揮し、ロザンがナビゲーターを務めた「オーケストラ・ディスカバリー」でも、菅広文が例によって楽団員の給料を聞いたときに、高関が中山を指して、「あの人は偉いんですよ。沢山貰ってると思います。第2の指揮者と呼ばれていて」と語っていた。

今日も菅ちゃんがボケて、宇治原が指揮者のフォローをするというパターン。

菅ちゃんが、「ティンパニって凄いんですか。僕らからするとやっぱり主役はヴァイオリンで、ティンパニなんて下の下というイメージですけど」と語り、宇治原が「下の下って失礼やろ。中山さん、怒ってはるで」と突っ込む。中山も怒っているような演技をする。
下野が「ティンパニ2つ、見えるように持ち上げてみて」と中山に指示する。ティンパニを一人で持ち上げられるはずはないのだが、中山は持ち上げようとして無理という仕草をするというノリツッコミを見せる。下野は鹿児島出身、中山は横浜出身なのだが、関西人以上にノリが良い。


ヘンデルの「王宮の花火の音楽」序曲より。この曲と次のハイドンの交響曲では中山はバロック・ティンパニを演奏する。一般に使われるモダン・ティンパニはペダルで音程を変えられるのだが(中山は「かえるの歌」の冒頭を演奏してみせる)バロック・ティンパニは古い時代のティンパニなのでそこまで便利ではなく、音程を変えるには手動でネジ状のものを調整する必要がある。勿論、頻繁に音程を切り替えることは不可能である。
今回はオーストラリア生まれで主にイギリスで活躍した指揮者、サー・チャールズ・マッケラスが大編成用に編曲したバージョンでの演奏である。

ティンパニの重要性を示すために、まず冒頭をティンパニなしで演奏してから、ティンパニ入りでの本編の演奏。当然ながらティンパニが入るとよりゴージャスな演奏となり、低音がしっかりするので構造もより明瞭に聞こえる。

演奏終了後、宇治原が「勇壮ですね」、菅ちゃんが「締まりますね」と言うが、菅ちゃんは「心なしか演奏時間も違って聞こえました」とボケて、宇治原が「実際に違うわ!」と突っ込む。
菅ちゃんは、「冷麺に酢醤油を入れた時のように締まる」とボケるが、下野が「その通りです」と答えたため、その例えでピッタリとなってしまう。
ちなみに関西で冷麺を頼むと冷やし中華が出てきます。関西では冷やし中華のことを冷麺と呼ぶのです。他の地域の方にとってはカルチャーショックだと思いますが。


ハイドンの交響曲第103番「太鼓連打」。下野は「ティンパニをソリストのようにしようと考えたのがハイドン」と語るが、「ハイドンは交響曲が多いので、ニックネームが付くわけです」「『太鼓連打』という身も蓋もないタイトルですが」と続ける。

豪快にティンパニが打ち鳴らされて曲がスタート。ティンパニだけが打ち鳴らされる場面はこの後にもあるのだが、あたかもジャズを聴いているような気分になるのは、ジャズには基本的に各パートのソロがあり、ドラムスのソロも入っているからであろう。


ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」第2楽章より。下野は「ベートーヴェンはティンパニに革命をもたらした人で、この曲でもティンパニの大活躍に初演時の聴衆は演奏中にも関わらず拍手喝采であった」と語る(クラシックコンサートのマナーが厳しくなるのはワーグナーの登場以降である)。

演奏開始。だが、中山はティンパニの上に置いた木魚を叩くというボケを行い、下野も「止め! そこふざけない!」と演技する。
菅ちゃんが、「何やってるんですか。ちゃんと演奏して下さいよ」と言って演奏再開。今度は見事な演奏である。だが、宇治原が「菅が『ちゃんと演奏してくださいよ』と言ったときは、もう一回ボケろという意味なんですけど」と言い、菅ちゃんも「なんで本当にちゃんと演奏しちゃうんですか」と文句を言う。


ロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」序曲。ティンパニは再びモダン・ティンパニに戻る。
下野が、「冒頭に『夜明け』と呼ばれている場面があるのですが、そこでティンパニが遠雷のように小さく響く。そこから嵐へと変わっていきます。最後の行進曲はみなさんどこかしら必ず聴いたことがあると思います」と語って演奏スタート。「小さな交響曲」とも「小さな交響詩」とも呼ばれる「ウィリアム・テル」序曲。下野と京響は描写力の高い表現を行う。冒頭のチェロには渋みがあり(チェロ独奏:山本裕康)、「嵐」の場面は立体感に富み、「牧歌」では各楽器の美しさが光る。「スイス軍楽隊の行進曲」では管楽器が燦々とした音色を奏で、リズム感、推進力ともに抜群で迫力満点の演奏となった。


休憩を挟み、グリーグのピアノ協奏曲イ短調より第1楽章が演奏される。
グリーグのピアノ協奏曲はティンパニのロールから始まるのであるが、ティンパニなしの冒頭とティンパニ入りの冒頭がまず演奏される。ティンパニ入りの冒頭で、清水が音程を間違えたので笑いが起こり、清水も下野も苦笑いであったが、ロザンの二人はクラシックには詳しくないため、二人で顔を見合わせて、宇治原が「え? 何が起こったんですか?」と聞く。清水が「いや、間違えたの」「よく間違える」と答えた。
宇治原は清水に「ティンパニがあるのとないのとどちらが入りやすいですか?」と聞き、清水は「一緒」と答えるが、「入りやすいとか入りにくいとかの問題ではない。音楽的にこの曲はティンパニがないと駄目」と補足する。

菅ちゃんが再び「ちゃんと演奏して下さいよ」と言って引っ込んだ後でグリーグのピアノ協奏曲第1楽章本編の演奏。清水は透徹感のある音色と高度な技巧を駆使して優れた演奏を行う。ちょっと甘口なのが気になるが、子供も沢山聴きに来ているコンサートなので、こうした演奏の方が良いとも思う。
演奏終了後に出てきた菅ちゃんは、「流石に間違えませんでしたね」と言う。


ホルストの組曲「惑星」より“火星”&“木星”。この曲ではティンパニ2台が活躍する。もう一台のティンパニを演奏するのは京響副首席打楽器奏者の宅間斉(たくま・いつき)。
ティンパニ2台が交互に音を奏でることでメロディーが生まれる。ティンパニは一台でも音程を変えられるが、皮を張った楽器であるため音程を変える際に音の伸びが生じてしまい、キレがなくなるために2台での演奏になるのだと中山が語る。

まずティンパニ2台で旋律を奏でる。下野が「よくわかるようにゆっくり演奏して」と要求したのでその通りの演奏となる。音が第1ティンパニと第2ティンパニの間を行き交う。今度は第1ティンパニのみの演奏。間が開くので何を演奏しているのかわからない。
最後に下野は「快速で演奏して」と無茶ぶり。下野は「無茶ぶり大好きなんです」と語る。中山と宅間は協力して約倍速のテンポをクリアし、客席から拍手が起こる。

さて、「惑星」からの2曲であるが、「下野さんやり過ぎ」である。速めのテンポを採用したため縦の線が微妙になるし(それでも音が濁らない京響の技術には感心するが)、金管をとにかく思いっきり吹かせるためバランスも何もあったものではない。確かに迫力はあるが虚仮威しである。そもそも「惑星」という曲は完全なエンターテインメント作品で虚仮威し的なところはあるのだが。
速めのテンポで皮相になった分、「木星」の中間部に現れるコラールがより美しく聞こえるという長所もあったが、全体的にはかなりうるさい演奏で、この調子で全7曲を通して聴いたら苦痛に感じるはずである。下野も指揮者としてはまだ若いということか。


アンコールは、ヨハン・シュトラウスⅡ世のポルカ「雷鳴と電光」。この曲では一転して軽快で洒落っ気のある演奏を下野と京響は聴かせた。

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2016年9月15日 (木)

笑いの林(71) 「祇園ネタ」2016年9月10日

2016年9月10日 よしもと祇園花月にて

午後12時30分から、よしもと祇園花月で「祇園ネタ」を観る。
「祇園ネタ」の出演者は、和牛、桜 稲垣早希、スマイル、博多華丸・大吉、西川のりお・上方よしお(出演順)


和牛。子供の頃、寝る前に「鶴の恩返し」などの昔話を聞かされたという話から、「鶴の恩返し」をやってみようと提案する。川西賢太郎が罠に掛かった鶴を、水田信二が鶴を助けるおじいさんを演じることになったのだが、水田演じるおじいさんはヨボヨボ。川西が「キーキー」と鳴き、翼をバタバタさせる演技をしても水田は一向に近づいてこない。実はおじいさんも罠に掛かっていたという謎のオチ。
今度は鶴が夜中におじいさんの家を訪ねてくる場面から演じるのだが、おじいさんは「機織り、向こうにあるよ」と内容を事前に知ってしまっている。水田は川西に「手先が器用だね」ではなく、「手羽先が器用だね」と言う。
おじいさんは更に、扉をガラリと思いっきり開けてしまう、鶴が自分の羽根で織った着物を「これは出来が悪いので売れないね」と駄目出しするなどの失敗を重ね、鶴が空を飛んで帰る時も一緒に空を飛んでしまい、「なんで空飛べんねん」と川西に突っ込まれる。


桜 稲垣早希。今日は最近のネタではなく、フリップ芸「あんたバカぁ~?!」をやる。
早希ちゃんはまず客席に向かって、「あんた」と振るが、「バカぁ~?!」と答えとは私ともう一人の二人だけ。ちなみに私は普通に「バカぁ~?!」を疑問形で言えるのだが、関西では「バカ」という言葉を基本的に使わないためか、疑問形で言える人は余りいない。
今度は1階席、2階席(よしもと祇園花月では傾斜のきつい後方の席を2階席と呼ぶ)、桟敷席に分かれて行う。
1階席、2階席ともにシンクロ率は高かったが、桟敷席は上手はOKだったものの下手は参加する人が少なく、早希ちゃんから「あと8回くらい練習します?」と聞かれる。

「私、キムタクとか福山(雅治)とか無理やねん」→「あんたバカぁ~?! 向こうはもっと無理よ」
「私、和式トイレ駄目な人だから」→「あんたバカぁ~?! 漏らせ! しゃがめばすぐ出来る。衛生的にはお尻とお尻がくっつく洋式の方が不衛生です」
「『最近、私、太っちゃってー』、『えーあんたが太ってるなら私どうなるのよ』」→「どうにもならない。痩せろ!」
「『私25だからもうおばちゃんだし』、『えーあんたがおばちゃんなら私どうなるのよ』」→「どうにもならない! アンチエイジングを頑張りましょう」
「私、Bカップ。でもC寄りのBカップだし」→「それは紛れもなくBよ! ちなみに私はB寄りのAです(今回は盛らなかったようだ)」
「インドに自分探しに行った男」→「みんな同じ格好になってる! あと臭いのでお風呂にはちゃんと入りましょう」
そして旅館はどこに行っても馬油シャンプーを使っている。あんたバカぁ~?!

ぶりっ子のバカ。
「キャー、服に虫着いた。取って取って、キャー」、「前髪切りすぎた」、「前髪切ったのなんで気づかないの。2cmも切ったんだよ」、「あのバンド売れてから何かちゃうわー」、「へくちゅん」(くしゃみ)、「(唐揚げに)レモン搾っちゃいますね」、「サラダ取り分けちゃいますね」、「わー、こんなスパゲティ食べたかったんだ。カシャ、カシャ(スマホで撮影&自撮り)」ってこれ全部私じゃないのよー! 私バカぁ~?!
と自虐ネタで終わる。


スマイル。瀬戸のことを相方のウーイェイよしたかが、「病気がちのJOYです」「しゃくれたJOYです」と紹介。更によしたかは瀬戸のことを「S、A、T、O、瀬戸!」と言うが、「サトやね」と瀬戸に突っ込まれる。
よしたかの喋り方が変だというので早口言葉をやることになる。手本を示す瀬戸は「この立垣は立てかけたかったから立てかけたのです」を滑舌爽やかに言って客席から拍手を貰うが、よしたかは適当に言ってしまってアウト。
瀬戸が「坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた」と言うと、よしたかは「坊主すげー!」とリスペクトしてしまう。
よしたかは「自分で作った早口言葉を練習している」と言うのだが、それは「立ち漕ぎしている舘ひろし」であり、更に「立ち漕ぎしている舘ひろし達」と複数形になって、横に少しずつズレながら自転車の立ち漕ぎをしている舘ひろしを演じてしまう。

瀬戸が何度も駄目出しするので、よしたかは舞台下手にはけた後、全速力で上手に向かって走りながら、「馬鹿!」と言う。
「瀬戸のファーストキスの場所を言ってやる」と再び下手にはけた後、上手に向かって走りながら「イオン!」と言う。瀬戸は「何の意味もないやん!」と突っ込む。


博多華丸・大吉。
まず少子化の問題を語る。博多華丸・大吉は1970年生まれで第二次ベビーブーマー世代であり、華丸曰く「そこらじゅう同級生だらけだった」そうである。厳密に言うと第二次ベビーブーマーは1971年生まれから1974年生まれまでなのだが、1970年生まれも数が多いので特に問題はないだろう。
華丸の通っていた高校(福岡大大濠高校)は1クラス50名で20クラスまであり、しかも男子校であった(現在は共学化)。大吉は、「1学年1000人、全校で3000人の男子が校舎を徘徊している」「どこのクラス覗いても全員男子。バイオハザードみたい」と言う。
大丸が言うには今は子供が少なく、学校の先生も全ての子供に目が行き届くので修学旅行で海外に行っても大丈夫なのだそうである。
華丸の高校時代の修学旅行先は福井県にある自殺の名所・東尋坊。「高校生が行くような場所じゃないよね」と言いながら行ったそうである。翌日はまたも自殺の名所である黒部ダムで4時間の自由行動という謎の日程。ただ、時間だけはたっぷりと取ってあったということで、北陸三県にしか行っていないのに7泊8日という長旅だったそうである。
華丸が「大人向けの娯楽が少ない」と嘆き、大丸が「スポーツとかニュースとかあるやん」と言うが、華丸は「大人を買いかぶっている。ニュースを見ているような大人は少数派! 幼稚な大人が多い! 私も含めて」と答え、「おじさんと一緒」なるテレビ番組を提案する。
まずは軽快なメロディーに乗っておじさん登場。朝の連続テレビ小説「あまちゃん」のテーマを歌いながら登場した華丸は、「俺の世代と比べて足が長いねえ」「え? 福岡の銀行のカードは東京では使えんと?」などと「おじさんあるある」と言う。
「パジャマでおじゃま」。今回は長崎県佐世保市に住む59歳の男性。大吉は「あと1歳で還暦のおじさんがパジャマ着られんかったら介護いるやろ」と突っ込むが、取り敢えず華丸が59歳のおじさんの「パジャマでおじゃま」をやる。大吉は「パジャマでおじゃま」の歌を唄う。酔っ払って帰ってきた華丸はパジャマを探すがズボンがない。妻を呼ぶが、妻は今日は実家に帰っていた、ということで疲れもあって華丸は背広のまま寝てしまう。
大丸が「その番組、やってたら俺見る」と言って終わる。


西川のりお・上方よしお。
西川のりおが、「最近は綺麗な若い女性がお笑いを見に来てくれて嬉しい」と言うが、「今日はハズレやね」と言ってしまう。更に「1列目、アウト!」「2列目、全滅!」と言う。
2020年の東京オリンピックの話になるが、のりおは「お・も・て・な・し」ならぬ「ろ・く・で・な・し 高×裕太!」と言い、その後も野○村竜太郎元西宮兵庫県議員、小△方晴子、佐□河内守などをいじっていく。
阪神タイガースが弱いという話になり、その後、メジャーリーグの日本人選手の話に移るのだが、のりおはイチローのことを「ハチロー」と間違え、奥さんが綺麗という話になる。よしおが「福島弓子」と補足する。のりおは「プロ野球選手の奥さんは美人が多い。その点、落合監督は偉い。野村(克也)監督も偉い」という話になる。ただ野村沙知代もテレビに出るようになった頃にはすでに人相の悪いおばあさんであったが、若い頃には地元のミスコンテストで優勝しており、当時の水準では綺麗だったと思われる(ただ野村沙知代自身が名乗る経歴によるとその年齢の頃はアメリカのコロンビア大学に留学したことになっており、ミスコンテストで優勝したことで学歴詐称が明らかになってしまった)。
小島よしおや8.6秒バーズーカーといった一発屋芸人も取り上げていた。

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2016年9月12日 (月)

忌野清志郎&泉谷しげる 「あこがれの北朝鮮」

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2016年9月 9日 (金)

コンサートの記(251) ユージン・ツィガーン指揮 京都市交響楽団第603回定期演奏会

2016年7月30日 京都コンサートホールにて

午後2時30分から京都コンサートホールで、京都市交響楽団の第603回定期演奏会を聴く。今日の指揮者は若手のユージン・ツィガーン。京響には二度目の登場である。


1981年生まれのツィガーン。日米のハーフであり、そのため黒髪が印象的である。ジュリアード音楽院に学び、2008年にゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクールで2位に入ったことで注目され、その直後に北西ドイツフィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に指名されて、2014年まで務めている。
ポーランドのカトヴィツェで行われたフィテルベルク国際指揮者コンクールでは1位を獲得している。


曲目は、シューベルトの交響曲第7(8)番「未完成」とマーラーの交響曲第5番。現代の王道プログラムである。

今日のコンサートマスターは客演の小森谷巧(こもりや・たくみ)が務める。小森谷は読売日本交響楽団のコンサートマスターの一人であり、先月行われた読響の大阪定期演奏会(メインプログラムはマーラーの交響曲第5番)でもコンサートマスターを務めていた。演奏したばかりで曲を熟知しているということから起用されたのだと思われる。
泉原隆志は降り番で、フォアシュピーラーに渡邊穣。管の首席奏者で前半のシューベルトにも登場したのはオーボエの髙山郁子だけである(第1楽章で有名なオーボエとクラリネットのユニゾンがあり、首席奏者を配しておきたかったのだろう)。

ヴァイオリン両翼の古典配置での演奏。


開演20分前からあるプレトークに登場したツィガーン(英語でのスピーチ。通訳:尾池博子)。マーラーの交響曲第5番についての解説を詳しく行う。マーラーの交響曲第5番には作曲者自身が残したピアノロールがあること、第3楽章では表情が目まぐるしく変わること、第4楽章はルキノ・ヴィスコンティ監督の映画「ベニスに死す」や、ジョン・F・ケネディ米大統領追悼のためにレナード・バーンスタインが取り上げたことなどから「死」に纏わるイメージがあるかも知れないが、そうではなく、第4楽章の主題は「愛」であり、のちに夫人となるアルマ(作曲もこなす才女であったが、同時に悪女としても知られることになる)に捧げられたものであることなどを述べる。

シューベルトの「未完成」については明るい部分と暗い部分、光と闇が明滅する音楽として、マーラーの交響曲第5番第3楽章および全体に繋がるものがあり、「未完成」では物足りない人はマーラーの交響曲第5番を聴けるよう配慮したプログラムであるという。


前回、京響に客演した時にはとにかく棒が分かりにくかったツィガーン。特にベートーヴェンでは意図不明な場面が見られたが、今回はかなり明快な指揮姿に変貌している。ただ、シューベルトではやや動きが硬く、マーラーでは溌剌としていた。やはり若い指揮者にとって古典派は難しいのかも知れない(「未完成」は内容から行くとすでにロマン派であるとも考えられるのだが)。


シューベルトの交響曲第7(8)番「未完成」。ツィガーンの作る音楽に毒はほとんど感じられないが、京響から美しい響きを引き出しており、整える技術に高いものがある。
チェロが盛大にビブラートを掛けている一方で、ヴァイオリンやヴィオラはそれほどでもなく、ティンパニには堅い音を出させるというピリオドとモダンの折衷タイプの演奏である。


マーラーの交響曲第5番。無料プログラムに第1部、第2番、第3部という区分けが示されており、5楽章の交響曲というのみならず3部構成の楽曲というマーラー自身の解釈が取り上げられている。
第1部である第1楽章と第2楽章の後、第2部である第3楽章の後にそれぞれ小休憩を取り、オーボエがAの音を出してチューニングを行う。

若さの放射力が存分に発揮されたエネルギッシュな演奏となる。ステージを擂り鉢状に組むようになってから京都コンサートホールの響きも向上したようで、今日はかなり残響が長い。


第1楽章の冒頭のトランペットを奏でるハラルド・ナエス、第3楽章でソロのような扱いになるホルンの垣本昌芳はいずれも技術が高く、音色も輝かしく、ブラスの見本のような演奏を行う。
ツィガーンは、第1部ではマーラーの内面にはそれほど踏み込んではいないように感じたが、それでも第2楽章の戦きなどは十分で出ており、前回とは別人のような達者な指揮を見せる。

第4楽章(第3部前半)のテンポはかなり速めだが、速度指定はアダージェットであるため、本来は今日の演奏のようなものの方が標準的なのである。レナード・バーンスタインがケネディ追悼のために入魂の演奏としてかなり遅いテンポを採り、その後も「私がマーラー」と語るほどのマーラー演奏の権威となったバーンスタインが第4楽章を遅く演奏し続けたため、いつの間にか遅い演奏がスタンダードになってしまっている。今日のような「速いな」というテンポでも濃厚なロマンティシズムを聴かせることは可能なのである。


第5楽章(第3部後半)ではスケールの大きな演奏を聴かせたツィガーンと京響。たまにフォルムが崩れることがあったが、外面よりも内面を重視した結果であり、迫力も密度も十分な域に達していた。
あたかも瑞々しい若葉のような、まだ青春のマーラー演奏である。


演奏終了後、ツィガーンはまずトランペット首席のハラルド・ナエスのところまで向かい握手、その後、ホルン首席の垣本昌芳とも握手を交わす。
その後、パート毎に起立させて、喝采を向けるが、ツィガーンが「木管パート全員」と指示したものの上手く伝わらず、金管奏者も立ってしまったのはご愛敬である。
やはり若い指揮者は成長のスピードが速いということが確認出来たコンサートだった。

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2016年9月 8日 (木)

桜 稲垣早希 コント「『シン・ゴジラ』にエキストラとして潜り込んだ女Youtuber」

多分、テレビでは放送出来ないネタです。

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森山直太朗 「夏の終わり」

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2016年9月 7日 (水)

コンサートの記(250) 信時潔 交声曲「海道東征」コンサート2015

2015年11月22日 大阪・福島のザ・シンフォニーホールにて

午後1時30分から、大阪・福島のザ・シンフォニーホールで、交声曲「海道東征」コンサート(追加公演)を聴く。交声曲「海道東征」は信時潔の作曲、北原白秋の作詞により、皇紀2600年奉祝曲として作り出された曲である。「神武東征」伝説を基に、北原白秋が擬古文調のテキストを編みだし、信時潔が生き生きとしたメロディーを付けた。

日本人作曲家のクラシック楽曲というと、どうしても暗いものが主体となりやすいのだが、「海道東征」は晴れやかで延び延びとした旋律を特徴としている。信時潔没後50年、戦後70年記念の演奏会であるが、産経新聞が主催し、近畿各地「正論」懇話会が協賛しているため、どうしても右寄りのイメージが出てしまっている。ただ、「海道東征」という楽曲自体はもっと演奏されてしかるべき完成度を誇る曲である。

作曲家の信時潔は、大阪北教会の牧師であった吉岡弘毅の三男として生まれ、大阪北教会の長老であった信時義政の養子となったということもあり、幼時からキリスト教の音楽に親しんで育ち、長じてからもキリスト教の旋律を基調とした作品を多く生み出した。「海ゆかば」の作曲家として名高いが、「海ゆかば」も他の軍歌とは一線を画す美しさを持っており、パイプオルガンで演奏すればおそらくキリスト教音楽に聞こえると思えるほどキリスト教的要素は濃い。
戦前の信時潔は山田耕筰と並び称されたが、「海ゆかば」が若者達の玉砕を美化させたという罪の意識から、戦後は作曲活動を自粛してしまう。そうしている間に「海ゆかば」以外の作品は忘れ去られてしまうということになったのである。
一方の山田耕筰は、「天皇陛下が戦争責任をお取りにならないのだから、自分が戦争責任を取る必要はない」と開き直り、盛んに音楽活動を行っている。

今回の演奏会が、交声曲「海道東征」の関西における復活初演となるが(11月20日に一度だけのコンサートが行われるはずだったのだが、チケット完売につき本日追加公演が行われることになった。なお今日のチケットも完売である)、東京ではすでに本名徹次指揮オーケストラ・ニッポニカ(日本のクラシック音楽演奏専門のアマチュアオーケストラ)が復活上演を行っており、ライブ録音が行われてCDにもなっている。そのCDを私は聴いて、今日の演奏会に来る気になったのである。

今日のコンサートの主催は産経新聞社、共催は公益社団法人・大阪フィルハーモニー協会、協力:ザ・シンフォニーホール。特別協力:信時裕子、NHK交響楽団、近衛音楽研究所。助成:公益財団法人三菱財団。講演:ラジオ大阪、協賛:滋慶学園グループ、近畿各地「正論」懇話会。賛同:橿原神宮、石清水八幡宮、住吉大社、賀茂別雷神社(上賀茂神社)ほか。

演奏は、北原幸男指揮大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー合唱団、大阪すみよし少年少女合唱団。独唱者は、幸田浩子(ソプラノ)、太田尚見(ソプラノ)、山田愛子(アルト)、中鉢聡(テノール)、田中純(バリトン)。

北原幸男の指揮に接するのは久しぶりであるが、「かなり老けたな」という印象を受ける。一時は注目の指揮者の一人だったのだが、その後、北原に関する話題を聞くことは少なくなってしまっている。

曲目は、ベートーヴェンの交響曲第5番(近衛秀麿編曲版)、信時潔の交声曲「海道東征」と「海ゆかば」。

交声曲「海道東征」はライブ録音が行われ、後日CDがリリースされる予定だという。

午後1時30分からは、信時潔の伝記も書いている、都留文科大学教授の新保祐司(しんぽ・ゆうじ)氏によるプレトークがあり(司会はラジオ大阪アナウンサーの小川真由が務める)、演奏は午後2時から行われる。
新保氏は、「信時潔ルネッサンス」という言葉を使い、一時は忘れ去られたかに見えた信時潔の人気が上がり、山田耕筰を追い抜く勢いであることを素直に喜んだ上で、「海道東征」に込められた日本的なるものを聴き取って欲しいというようなことを述べる。ただ、音楽的に見ると、「海道東征」は日本音楽としては本流ではないように私個人としては思う。

ベートーヴェンの交響曲第5番(近衛秀麿編曲版)。指揮者、作曲家、編曲家として活躍した近衛秀麿。摂関家筆頭である近衛家の生まれであり、戦時の宰相であった近衛文麿の異母弟である。近衛指揮による演奏は録音が残っており、今も聴くことが出来るが、近衛生前の日本のオーケストラは管楽器が貧弱であり、近衛はその欠点を補うため、パワフルになる編成と編曲を行った。まず、管の編成を大きくする。フルート4人、オーボエ4人、クラリネット4人、ファゴット4人、コントラファゴット1人(元々の譜面にはコントラファゴットは参加していない)、ホルン6人、トランペット4人、トロンボーン3人という、ほぼ倍管かそれ以上のスケール。更には編曲を施し、トランペット、ティンパニ、ホルンなどは本来は演奏しないはずの旋律を受け持ったり、和音の時に補助的に鳴ったりしている。

北原幸男指揮の大阪フィルハーモニー交響楽団であるが、当然ながら完全なモダンスタイルによる演奏。往年の演奏に比べるとスッキリしているが、最近流行りのアプローチに比べると重量級である。

ただ、近衛の時代とは違い、現在の日本のオーケストラのブラスは欧米のオーケストラと比べても遜色がないほど屈強であるため、近衛秀麿編曲版で演奏すると、管がやたらと巨大でバランスが悪く聞こえてしまう。

メインである信時潔の交声曲「海道東征」。

歌詞は無料パンフレットにも載っているが、字幕スーパーがザ・シンフォニーホールの壁にも投影される(P席やステージサイド席の人のためには、ステージの端にモニターが設置されている)。擬古文調であるため分かりやすくはないが、前後関係を辿ると意味は大体伝わってくる。

信時の音楽は清明。聴いていてどこまでも高く突き抜けていく青空が目に浮かぶ。

まず天のことが歌われ、イザナギとイザナミによる国生みの歌になるのだが、その後のことは飛ばされ、日本武尊の「大和は國のまほろば」と大和を讃える言葉が歌われて、美しき大和を目指すために神倭磐余彦(神武天皇)が日向・高千穂から大和へと向かう東征の旅が始まる。途中で兎狭(宇佐)に行宮を営み、その後、筑紫、安芸、吉備に宮を作りながら東征し、白肩の津(現在の大阪府枚方市付近と思われる。枚方は現在では内陸の街であるが、古代は内海が入り込んでおり、港町であったことがわかっている)から、生駒越えを目指すが、難行する様子がオーケストラで描かれる(テキストには出てこないが、結局、生駒山は越えられず、大和国の南側から一行は入国することになる)、その後は、大和に着いて、まつろわぬ者を討つべく神武天皇を讃える歌になる(「八紘一宇」の言葉も出てくる。この辺りは好戦的と見做されそうである)。

徒に戦意を高揚するものではないため、神経質になる必要はないと思う。過去を現在になぞらえるのはよくあることだが、それを言い出すとキリがない。

大阪フィルハーモニー交響楽団も大阪フィルハーモニー合唱団も良く整った好演を聴かせる。5人の独唱者も雄弁であり、大阪すみよし少年少女合唱団も澄んだ歌唱を聴かせた。

最後は、「海ゆかば」。新保氏がプレトークで、「『海ゆかば』は立って一緒に歌って欲しい」と言ったため、「ここで歌うのかな?」と半信半疑ながら立って歌う人が半数ほど。実際はアンコールで「海ゆかば」が再度演奏される予定だったのだが、北原幸男も振り返って指揮するなど、ここでも聴衆が歌うということになる。私は最初、バリトンの音域で歌ったのだが、上手くいかないため、テノールに切り替えた。テノールの方は上手くいった。

アンコールの「海ゆかば」演奏。今度は聴衆が全員立って歌う。私もテノールで歌った。歌い終わってステージに拍手を送る、のだが、前に列に座ってたおばさん二人が振り返って私に拍手をくれる。最初は意味がわからず、「?」であったが、すぐに自分の歌唱を褒めて貰ったのだと気づき、「ありがとうございます」と言って頭を下げる。まさかこんなところで拍手を頂くとは思ってもいなかった。

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