« 消えた「どんどん焼け」 | トップページ | 八月一日 »

2006年7月30日 (日)

ハイドンとベートーヴェン

ハイドンとベートーヴェンは師弟関係にある。もちろんハイドンが師で、ベートーヴェンが弟子だ。
だが、この二人、関係は余り良くなかったようだ。
二人が師弟関係にあったのは短期間であるが、ハイドンはベートーヴェンの容貌の醜さを嫌い、「モンゴル大王」とあだ名して遠ざけており、ベートーヴェンはベートーヴェンで、後年になって、「ハイドンからは何も学ばなかった」と言ったとされる。

ハイドンは性格の良さで知られる(居眠りしている聴衆を起こすための「驚愕交響曲」を書いていたり、終わりをわかりにくくして観客が間違えて拍手を起こすようにした交響曲を作ったりしているので、100%善人かどうかはわからないが、いずれも「ユーモア」で片づけられる話ではある)のに、これはどうしたことだろう(ベートーヴェンの性格の悪さは有名なので、単純にハイドンがぶち切れただけかも知れないが)。

ハイドンがベートーヴェンの才能に恐れをなして遠ざけたのだという説があるが、ハイドンはモーツァルトなど他の才能ある作曲家とは親しくしていたため、この説にも疑問がある。とはいえ、モーツァルトは古典様式を重視する作曲家であるのに対して、ベートーヴェンはのちに音楽史を塗り替えるような革新家であり、新しい音楽を作り出す男の登場にハイドンが恐怖したということは十分あり得そうだ。

作曲家が、自分より才能が上の新人作曲家の登場に嫉妬するという話としては、プーシキンの戯曲「モーツァルトとサリエリ」とそれを基にしたピーター・シェーファーの戯曲で映画化もされた「アマデウス」が有名で、いずれもサリエリがモーツァルトの才能に嫉妬するという物語なのだが、史実からいくと、これはあり得ない話だという。

しかし、「ハイドンとベートーヴェン」なら、より説得力のある物語が出来上がるのではないだろうか。
ある日、ハイドンのもとに一人の男が訪ねてくる。男の名はベートーヴェン。ベートーヴェンが自作をピアノで奏でるのを耳にしたハイドンは、これまで耳にしたことのない才能に恐怖する…、というストーリー。私は書く気がないので、誰か書いてくれないだろうか。

|

« 消えた「どんどん焼け」 | トップページ | 八月一日 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/40048/11159494

この記事へのトラックバック一覧です: ハイドンとベートーヴェン :

« 消えた「どんどん焼け」 | トップページ | 八月一日 »