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2006年9月 6日 (水)

1981年当時の世界最先端 YMO『テクノデリック』

YMO 『テクノデリック』 YMO(Yellow Magic Orchestra)が1981年に発表したアルバム『テクノデリック』(アルファ・ミュージック。現在はソニー・ミュージック・エンターテイメントより発売)。

YMOの技術面を支えた松武秀樹が持ち込んだサンプラーを用い、全編にサンプリング音を採り入れた世界初のアルバムである。

ただ、このアルバムの良さはサンプリングを採り入れた斬新さではなく、音楽的な完成度の高さと実験的試みにある。

ケチャやガムランなどインドネシアの音楽の影響が聞こえたり(「新舞踏」)、韓国の伝統音楽にインスパイアされたり(「京城音楽 Seoul Music」)、ミニマルミュージックの手法を採り入れたり(「体操」)、次々と新しい試みを行い、全て成功している。

工場音を使った「前奏」と「後奏」(作曲はいずれも坂本龍一)を聴いてなぜか強烈なノスタルジーを掻き立てられるのも興味深い。坂本のメロディーだけでなく、工場音からもノスタルジアが感じられる。あるいはこれは工業立国、技術立国として世界に冠たる地位を築いた1980年代の日本へのノスタルジアなのだろうか。

Ymo - Yellow Magic Orchestra

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