ビル・エヴァンス 「ワルツ・フォー・デビイ」
ジャズのおすすめCD第2弾もビル・エヴァンスのアルバムを紹介します。「ワルツ・フォー・デビイ」(リバーサイド)。1961年6月25日、ニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードにおけるライブの収録です。
ピアノ:ビル・エヴァンス、ベース:スコット・ラファロ、ドラムス:ポール・モチアンによるビル・エヴァンス・トリオの演奏。
表題作である「ワルツ・フォー・デビイ」(ビル・エヴァンス作曲。デビイとはエヴァンスの姪の名前)を始め、レナード・バーンスタインらの作曲による「サム・アザー・タイム」、マイルス・デイヴィス作曲の「マイルストーンズ」、更にボーナストラックにはジョージ・ガーシュウィンの「ポーギー」なども収められています。
ヴィレッジ・ヴァンガードは食事をしながらジャズを聴くことの出来る店であり、このCDにも談笑する人々の声や、グラスの触れ合う音などが入っていて、臨場感豊かです。
ベースのスコット・ラファロは、エヴァンスが「物事を創造するために生まれてきたような音楽家」と絶賛したアーチストですが、このアルバム収録の10日後、1961年7月6日に交通事故に遭い、25歳の若さで亡くなっています。ジャズメンは何故か不幸に見舞われることが多く、エヴァンス自身も先妻に自殺されたり、実兄(デビイの父)もまた自殺するなどという悲劇的な体験により、麻薬に溺れるようになり、1981年に51歳で亡くなっています。
そうした背景を知りながら聴くとまた違った印象を持つことなると思いますが、とにかくまずは予備知識を頭に入れず、ビル・エヴァンス・トリオのチャーミングな演奏を楽しむのが良いと思います。特に表題作の「ワルツ・フォー・デビイ」の洒脱な演奏は必聴。
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