観劇公演パンフレット(6) 「ルーマーズ」
「徹子の部屋」で、ゲストのかとうかず子と司会の黒柳徹子が共演した「ルーマーズ」という舞台の話が出ていたので、今回はその「ルーマーズ」の公演パンフレットを紹介します。
2006年11月に大阪のシアター・ドラマシティで買ったもの。和田誠が表紙を手掛けています。
「ルーマーズ」はアメリカ喜劇界を代表する劇作家ニール・サイモンの作品。
黒柳徹子主演による海外の戯曲上演シリーズは1989年から毎年続いていますが、「ルーマーズ」は1990年に「口から耳へ、耳から口へ」という邦題で上演されており、今回は再演になります。
出演は、黒柳徹子、益岡徹、かとうかず子、茅島成美、大森博史、光枝明彦、椿真由美、木下浩之、松井範雄、梶原美樹。
ニューヨークの市長代理を務めるチャーリーの家でチャーリーとその妻マイラの結婚20周年パーティーが開かれることになります。しかし招待客のうち最も早くチャーリーの家を訪れたクリス(黒柳徹子)とケン(益岡徹)のゴーマン夫妻が目にしたのは意外な光景。チャーリーがニューヨーク市長代理であるためスキャンダルを怖れたゴーマン夫妻は、その後やってくる招待客達に事態を悟られないようにするのですが当然破綻が生じていきます。
登場人物のほとんどは上流階級の人々ですが、一風変わったお人好しばかりで、嫌みのない笑いを誘います。
「ルーマーズ」の概要と感想
シアター・ドラマシティで「ルーマーズ」を観る。作:ニール・サイモン、テキスト日本語訳:黒田絵美子、演出:高橋昌也、出演は黒柳徹子、益岡徹、かとうかず子、茅島成美ほか。
黒柳徹子主演海外コメディシリーズの第20回公演である。
「ルーマーズ」はニール・サイモン自体が「ファルス(笑劇)」と銘打った作品。とにかく観客を笑わせることを目的にした舞台である。
ニューヨーク。市長代理のチャーリーの家で、チャーリーとマイラ夫妻の結婚20周年記念パーティーが開かれる。しかし、最初にやって来たクリス(黒柳徹子)とケン(益岡徹)のゴーマン弁護士夫妻が目にしたのは、左の耳たぶをピストルで撃ち抜いて倒れているチャーリーの姿。ゴーマン夫妻がチャーリーを寝室に寝かせて応急手当を終え、クリスが知り合いの医師ダドリーに電話をかけているところから舞台は始まる。
チャーリーが自殺を図ったものとみなしたゴーマン夫妻。ニューヨーク市長代理が自殺未遂を起こし、妻のマイラは行方不明ということで、スキャンダルを怖れた二人は、パーティーにやって来た公認会計士のレナード(大森博史)とクレア(かとうかず子)のガンツ夫妻に嘘をついて、チャーリーとマイラは着替え中だということにする。が、そんな嘘がいつまでも通るはずもない。ケンはガンツ夫妻に本当のことを話してしまう。しかしやはりスキャンダルになることを怖れたガンツ夫妻は、次にやって来たアーニー(精神分析医。光枝明彦)とクッキー(高校の校長であり、一方で料理研究家としてテレビ番組も持っている。茅島成美)のキューザック夫妻に嘘をつく。しかし嘘がいつまでも通るはずがなく…。
リアリティよりも何よりも笑えることを目的にした舞台であり、突き放して見ていると理屈に合わないところは沢山あるのだが、そんなことにケチをつけるのは野暮である。みんな笑いに来ているのであり、黒柳徹子を見に来ているのだ。だから笑えればいいのだ。
そして、予想したほどではなかったけれど笑えた。笑えたから成功である。そういう種類の芝居であった。
ちなみに劇中に「リアリティがない」というセリフが何度も出てくるが、これはニール・サイモン自身が「ルーマーズ」のことを登場人物に語らせたセリフであり、クスリと笑える仕掛けになっている。
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