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2007年1月21日 (日)

三谷幸喜 戯曲「オケピ!」

三谷幸喜の書いた戯曲で唯一単行本化された「オケピ!」(白水社)を紹介します。「オケピ!」は第45回岸田國士戯曲賞(通称:岸田戯曲賞、岸田賞)を受賞しており、岸田賞受賞作は白水社から単行本化されることが決まっていたため、書籍化されて店頭に並びました。ただ三谷幸喜が戯曲を本として売ることに懐疑的なこと、また三谷が後書きで岸田戯曲賞の選者に対して間接的に批判を行っているということもあってか、発売後すぐに絶版になっており、現在は古本屋やwebショップ(Amazonではユーズド商品が発売されています)以外では手に入れることは出来ません。

三谷幸喜 「オケピ!」 三谷自身、「僕の書いたホンは活字で読んでも面白くない」と後書きに書いていますが、それは確かにそうで、三谷の演劇はセリフそのものが可笑しいわけではなく、役者の動きがあって初めて可笑しくなるというところがあります。

また、三谷は「台本はいつも当て書きで、当て書きじゃないと書けない」と述べてもいます。
私は東京・青山劇場での「オケピ!」初演版(2000年。出演:真田広之、松たか子、布施明、山本耕史、戸田恵子、小林隆、白井晃ほか)と、大阪のフェスティバルホールで再演版(2003年。主演:白井晃、天海祐希、小橋賢児、布施明、戸田恵子、小林隆、相島一之ほか)の両方を観ていますが、やはり当て書きしたということもあってか、初演版の方が格段に面白いと感じました。「作者のいうことが必ずしも当たっているとは限らない」と思う私ですが、三谷の戯曲は「読んだだけでは面白さがわからない」、「当て書きなので、当てられた役者でないと本当の面白さが出ない」というのは確かだと考えています。

そういうわけで戯曲「オケピ!」は、公演を観たことのある人が想い出をたどりながら読む類の本であると思います。

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