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2007年2月13日 (火)

好きな短歌(18)

君とまたみるめおひせば四方の海の底のかぎりはかづき見てまし 和泉式部

泉鏡花の傑作小説『春昼・春昼後刻』に、「君とまたみるめおひせば四方の海の水の底さへかづき見てまし」とアレンジされたことでも知られる歌。

「みるめ」は「見る目」と海草の「海松(みるめ)」の掛詞。

ちなみに、短歌とはフィクションであり、この短歌も読み手である和泉式部が自身のことをそのまま歌っているのではなく、主人公にある海女を据えて、その海女の心境を歌うという、ワンクッション置いた構造を持っている。平安貴族が恋の歌を多く歌ったからといって、彼らが恋愛ばかりしていたわけではなく、歌合わせのさい、フィクションとして作られた恋歌も多い。

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