YMO 「RYDEEN 79/07」を聴く
YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)がビールのCM限定で再結成され、代表作の一つである「RYDEEN(雷電、ライディーン)」の2007年バージョンがケータイの着うたサイトで配信された。サンプリングの技術を生かし、ノイジーな効果なども使っているが、主旋律と対旋律はアコースティックな音色を使用しており、いわゆる「テクノ」というイメージではない。ただ、アコースティックな音色を使えるようになった現代の技術という点から考えると、これが2007年のテクノなのかも知れない。
ところで興味深いのは「RYDEEN 79/07」が着うたで配信されたことである。
YMOのメンバーである坂本龍一は、3年前に、「2004年という年は(インターネットの音楽配信により)CD消滅の年として記録されるのではないか」と発言した。もちろん2007年の現在でもCDは依然として音楽の主流メディアではある。ただ、インターネット上で配信される音楽のクオリティが上がれば、CDが消える可能性はある。
CDコレクションの最大の難点は何と言っても置き場所を取るということである。CDやDVDのようなパッケージソフトのコレクションは多くの音楽好きに取って楽しみの一つであるが、みなソフトの置き場所に頭を悩ませている。インターネットからのダウンロードが主流になれば、置き場所の問題は全て解決する。
現時点では、インターネット配信の音はCDには勝てない。しかし日進月歩どころか、分進時歩ともいうべき技術革新の時代にあって、CDが音質においてもインターネット配信に負ける日は思ったより早く訪れるのかも知れない。
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