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2007年3月16日 (金)

シベリウスの年に(5) 藤岡幸夫指揮関西フィルハーモニー管弦楽団演奏会

シベリウス没後50年ということで、東京ではシベリウスの作品が例年より多くコンサートにかかる傾向があります。

一方、関西では、京都市交響楽団がオール・シベリウス・プログラムの定期演奏会を行ったのが目立つぐらいで、例年と余り変わりがありません。
ただシベリウスの交響曲第1番と第2番は人気曲目であるだけに、演奏はされています。
今日もシベリウスの交響曲第1番の演奏を聴いてきました。藤岡幸夫(ふじおか・さちお)指揮関西フィルハーモニー管弦楽団の「Meet the Classic vol.14」という演奏会に於いてです。会場は大阪・京橋の、いずみホール。

藤岡幸夫指揮関西フィルハーモニー管弦楽団コンサート メインはシベリウスの交響曲第1番

今年が没後100年に当たるエドヴァルド・グリーグと、没後50年を迎えたシベリウスの曲目を組み合わせたコンサート。冒頭に“アメリカのシュトラウス”ことルロイ・アンダーソンの「舞踏会の美女」が演奏されましたが、アンダーソンはハーバード大学でスカンジナビア語を勉強していたということで、苦しいながらもオール北欧関係のプログラムということになっています。

組曲「ペール・ギュント」第1番、青柳晋(あおやぎ・すすむ)のピアノによる『抒情小曲集』より「昔に」と「家路」、更にピアノ協奏曲イ短調第1楽章と、グリーグ作品が続けて演奏され、後半にシベリウスの交響曲第1番がメインとして置かれるというコンサート。

藤岡幸夫はバランスを重視した指揮を見せ、どの曲も安定感はありましたが傑出したところもこれといってなし。安心して聴けたのでよしとしましょうか。

シベリウスの交響曲第1番は藤岡の情熱的な解釈と指揮、分離が余りハッキリしないホールの音響、オーケストラの洗練不足などが重なり、少々暑苦しい演奏でした。藤岡は日本が生んだシベリウス演奏の権威、渡邉暁雄(わたなべ・あけお。母親がフィンランド人という日芬のハーフ)の最後の愛弟子の一人ですが、藤岡の演奏するシベリウスは師である渡邉よりも、情熱溢れるという点においてレナード・バーンスタインのシベリウスに良く似ていました。

関西フィルハーモニー管弦楽団は、管にミスが目立ったのが残念。特にフルートは明らかに指が回っていない箇所がありました。

演奏終了後、指揮者は演奏者を称えて一人ずつ、またはパートごとに立たせて聴衆の拍手を受けさせます。大抵の奏者は立たせて貰えるのですが、今回はさすがにフルートは立たせて貰えませんでした。コンサートは華やかですが、こういうところに厳しさも感じます。

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