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2007年4月19日 (木)

観劇公演パンフレット(11) 「プライベート・ライヴズ」

英国の劇作家ノエル・カワード作、飯島早苗:台本、山田和也:演出による舞台公演「プライベート・ライヴズ」の公演パンフレットを紹介します。2006年10月7日、O.B.P(大阪ビジネスパーク)円形ホールで上演された際に購入したもの。

出演は、葛山信吾、久世星佳、西川浩幸(演劇集団キャラメルボックス)、ともさと衣、詩梨(しり)。

パンフレットには、ノエル・カワードの紹介、出演者へのインタビュー、出演者と飯島早苗&山田和也の座談会などが収録されています。

ノエル・カワード作 「プライベート・ライヴズ」パンフレット

ノエル・カワードは、1889年に生まれ、1974年に亡くなったイギリスの劇作家。劇作のほかに、演出、作詞家、作曲家、歌手、俳優と様々な顔を持つ多彩な人です。

「プライベート・ライヴズ」(邦題の「私生活」も有名)は、1930年に初演。今から70年以上も前の作品ですが、古さは全く感じられません。

<あらすじ>
フランスの避暑地、ドーヴィル。新婚のエリオット(葛山伸吾)とシビル(ともさと衣)は、この地でハネムーンを過ごすためにやってきた。エリオットは再婚である。ところが、エリオット夫妻が泊まっているホテルにエリオットの前妻であるアマンダ(久世星佳)がやはり新婚旅行に訪れていたというとんでもない展開が待ち受けていて…。

「プライベート・ライヴズ」の感想

大阪へ。O.B.P円形ホールで、イギリスの劇作家ノエル・カワード作のライトコメディー「プライベート・ライヴズ」を観る。台本作成は飯島早苗、演出は山田和也。出演は葛山信吾、久世星佳、西川浩幸、ともさと衣、詩梨(しり)。

イギリス人のエリオット(葛山信吾)とシビル(ともさと衣)はハネムーンでフランスのドーヴィルに来ている。エリオットは再婚。以前はアマンダという強烈な個性を持つ女性と結婚していた。シビルはアマンダのことを知りたがるが、エリオットがアマンダのことを時に絶讃するので面白くない。
そしてそのアマンダ(久世星佳)はといえば、なんとエリオットとシビルと同じホテルにこちらもハネムーンで来ていた。相手はビクター・プリン(西川浩幸)という紳士的だが小柄で弱そうな男。アマンダが前夫であるエリオットから暴力を受けたことに同情しているが、実はアマンダもエリオットに輪を掛けて暴力的な女性であることには気づいていない。
当然のように鉢合わせたエリオットとアマンダ。5年ぶりの再会だが、恋の炎は瞬く間に再燃。シビルとビクターを残して2人で駆け落ちする決意を固める…。

ノエル・ハワードの「プライベート・ライブズ」は1930年に書かれた作品であるが、飯島早苗によるテキストの洗い直しと改編、そして山田和也の絶妙な演出もあって話の展開に全く古さを感じない。

よくまあここまでと思うほど風変わりな人ばかり出てくるが、それぞれの性格が見事に絡み合い、大爆笑コメディーになっている。ノエル・ハワードの才能には脱帽する他ない。今年観た舞台の中では一番笑えた作品であった。

俳優もいずれも好演。葛山信吾の男前ぶり、久世星佳の大人の色香、ともさと衣の愛らしさ、太ったフランス人メイドを演じる詩梨の存在そのものがコミカルな演技などにいずれも好感を持ったが、何と言っても一番は西川浩幸の笑いのツボを押さえた演技である。気弱で喧嘩も弱く、ただプライドは高く、教養も同様に高いのだが場違いな発言が目立つプリン氏を演じた西川。「次はどんなことをやってくれるんだろう」と、観ている間中期待していた。そして予想以上に笑わせてくれた。

十六夜の月を見ながら良い気分で家路につく。

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