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2007年4月16日 (月)

シベリウスの年に(6) 「カヤヌス・コンダクツ・シベリウス」

「カヤヌス・コンダクツ・シベリウス」 フィンランドの指揮者・作曲家であり、シベリウスの良き理解者、また時にはライバルでもあったロベルト・カヤヌスの「カヤヌス・コンダクツ・シベリウス」を紹介します。フィンランド・レーベルからの発売。

1930年と1932年に録音されたモノラル盤であり、音質は当然ながら良くありません。

交響曲第1番、第2番、第3番、第5番、劇「ベルジャールの饗宴」のための音楽、交響的幻想曲「ポヒョラの娘」、「カレリア」組曲、交響詩「タピオラ」を収録。交響曲第1番と第2番が正体のよくわからないオーケストラの演奏、他はロンドン交響楽団の演奏です。

作曲家としてシベリウスに影響を与え、また指揮者としてはシベリウスの作品を広めるべく、各国で精力的にシベリウスのオーケストラ曲を指揮したカヤヌス。現在、指揮者大国として名をはせるフィンランドが生んだ初の世界的指揮者である彼の指揮は、多くの後輩達とは違い、情熱溢れるもので、推進力に富んだ前のめりの迫力があります。ただそうしたスタイルがシベリウスの作品の魅力を十全に生かしているかというと、個人的にはそうとは思えず、時に激しすぎて霊感を著しく欠き、例えば「タピオラ」などは音が鳴っているだけの演奏になってしまっています。

しかし、シベリウスが信頼を寄せ、シベリウス作品の紹介者としての自覚を持ち続けたカヤヌスの演奏は、シベリウス演奏の原典として広く聴かれて欲しいとも思っています。

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