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2007年4月15日 (日)

観劇感想精選(9) スクエア 「ラブコメ」

2005年2月7日 大阪・梅田のHEPホールにて観劇

大阪・梅田のHEPホールでスクエアの「ラブコメ」を観る。森澤匡晴:作、上田一軒:演出。
スクエアは近畿大学系劇団の出世頭だが、文芸学部演劇・芸能専攻ではなく、近畿大学の演劇サークル覇王樹座から起こった劇団である。メンバーに演劇・芸能専攻出身者は一人もいない。

さて、「ラブコメ」であるが、心から笑える芝居である。京都に住み始めてから間もなく3年になるが、これほど笑える芝居は関西では初めてだ。
「コペンハーゲン」という戯曲で知られるマイケル・フレインが、「ノイズ・オフ(ノイゼズ・オフ)」(今年、白井晃の演出による公演が行われる)というコメディーを書いているが、「ラブコメ」はその日本版ともいうべき芝居。バックステージ兼劇中劇物。
90年代の三谷幸喜演劇のようにシリアスな場面が加わるのもいい。
脚本はそれほど緻密ではないけれど、ツボは全て押さえている。役者としての人間関係と、役の人間関係の交錯が巧い。

ある三流劇団の公演初日。台本がまだ出来上がらない。開場時間が迫り、やっと本が出来上がるが稽古時間はほとんどない。1年前に劇団を辞めて会社員をやっている浅野(北村守)が急遽出演することになるのだが、1年のブランクは大きく…。

劇団が演じる劇の世界と役者達のプライベートの世界がごっちゃになり、人間関係や恋愛関係などが錯綜する。

京都ではほとんど観ることの出来ない種類のコメディー。コメディーというのは本当にいい。難しいので私は書くつもりはないけれど。喜劇も悲劇も硬直した日常と思考を揺るがす最高の装置だ。

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