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2007年4月26日 (木)

『指揮棒は魔法の杖?』

『指揮棒は魔法の杖? マエストロが語る「指揮棒」考』(音楽之友社)を紹介します。

ベルナルト・ハイティンク、ヘルベルト・ブロムシュテット、シモーネ・ヤング、ウラディーミル・アシュケナージ、ミヒャエル・ギーレン、ジェイムズ・レヴァイン、レナード・スラットキン、ピエール・ブーレーズ、エサ=ペッカ・サロネン、ケント・ナガノ、ハンス・ツェンダー、コリン・デイヴィス、トン・コープマン、エリアフ・インバル、ネーメ・ヤルヴィ、ダニエル・ハーディング、マリス・ヤンソンス、フィリップ・ヘレヴェッヘ、マイケル・ティルソン・トーマス、ゲルト・アルブレヒトら、世界的に活躍する指揮者総勢39名に対して行った、「指揮棒」をテーマにしたインタビュー集。元はドイツから刊行された本で、エックハルト・レルケ編、野口剛夫:訳。

『指揮棒は魔法の杖?』

エサ=ペッカ・サロネンのように、「そもそもこのテーマ(引用者注:指揮棒のこと)そのものが面白くないと思う」と堂々と言ってしまう人もいますが、サロネンも含めて皆、指揮棒のみならず、自身の指揮スタイルや指揮哲学も含めて真摯に語ってくれています。

ピエール・ブーレーズのように、「指揮棒は不要だ」という考えの持ち主から、「棒なしで指揮するのは好みません」、「指揮棒を持つのはごく自然」と言う人、ある特定の指揮棒でないと指揮できないという人まで、十人十色(三十九人三十九色)で、クラシック音楽好き、特にオーケストラ曲が好きな人にはたまらない内容になっています。

この書に収められた言葉の中から、私の印象に残ったものを幾つか書き記しておきます。

“学生たちにはいつもできるかぎりたくさんリハーサルや演奏会に行きなさいと言っています。「指揮者たちが何をしているか、何がうまくいかないかを、観察しなさい」と。「もしうまくいかないことを見たら、なぜうまくいかないのかを考えるようにしなさい。良いことを見たり聴いたりしたら、それを真似しようとしてはいけない。ただのコピーになってしまうからだ。君たちはみずからの方法を見つけださなければならないんだよ」”(レナード・スラットキン)

“素晴らしい音楽は現実よりもさらに真実味があるように思われます”(フィリップ・ヘレヴェッヘ)

こうした言葉は指揮のみならず、他の芸術にも通じることのように思われます。

エックハルト・レルケ/指揮棒は魔法の杖?

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