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2007年5月30日 (水)

高橋由一展図録

1994年に、鎌倉は鶴岡八幡宮境内にある神奈川県立近代美術館で「高橋由一展」が開かれた時に買った図録です。

高橋由一展図録

代表作である「鮭」を始め、スケッチを含む500点以上の図版を収録しています。

私が高橋由一の名を知ったのは、例によって中学だか高校だかの美術の教科書を見た時です。「鮭」の絵を見て引き込まれました。

文政11年(1828)2月5日に、下野国佐野藩江戸屋敷で、佐野藩士・高橋源五郎の嫡子として生まれた高橋由一(幼名:猪之助)は、わずか2歳で最初の絵を描き、母親を驚かせます。高橋家は武芸の家柄でしたが、由一は体が弱かったため、絵の道に進むことになります。

最初、狩野派に絵を習いますが、西洋画に興味を示した由一は洋書調所画学局に入り、洋画を学びますす。しかし、「教授法ノ不完全ナルヲ遺憾ニ思ヒ」(高橋由一筆「履歴書」より)、40歳で横浜に出て外国人画家・ワーグマンに師事するようになります。

明治に入って、日本を代表する画家となり、美術教育確立のためにも積極的に動いた高橋由一は、「日本近代洋画の祖」、「日本近代画界最初の巨人」と称されています。

高橋由一の絵の魅力は、緻密な描写力、雄渾な筆遣い濃厚な色遣い、そして和と洋の絶妙な融合にあります。仕事は非常に丁寧で、有名な「鮭」図を間近で見ましたが絵の具を何重にも重ねて立体感が出るようになっていました。

鎌倉で観たということもあって、「江ノ島図」などは特に気に入りましたが、展示された作品全てに愛着を抱きました。

高橋由一はアンドリュー・ワイエスとともに、今も私にとって特別な画家であり続けています。

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