観劇公演パンフレット(14) 東京セレソンデラックス 「歌姫」(再々演)
東京セレソンデラックス(東京セレソンDX)の「歌姫」の公演パンフレットを紹介します。
「歌姫」は現在も東京・新宿御苑前のシアターサンモールにて上演中です(2007年8月5日まで)。
「歌姫」の舞台となった高知県の田舎町のモデルである土佐清水での写真、出演者の「歌姫」上演への意気込み、また「歌姫」が廃業する映画館を描いているということで、今はなきシネ・ヴィヴァン・六本木というアート系映画館の支配人であった塚田誠一によるエッセイなどを収録しています。
「歌姫」の概要と感想
東京セレソンデラックスの「歌姫」は2004年に初演された作品で、今回は再々演となる。作・演出:サタケミキオ(宅間孝行のペンネーム)。出演は、宅間孝行、村川絵梨、阿南敦子(あなみ・あつこ)、吉成浩一、竹森りさ、蘭花レア、飯島ぼぼぼ、西村清孝ほか。
初舞台となる村川絵梨はゲスト出演。そごう劇場で、次回公演には村川絵梨が出演と書いてあるのを見て、「村川絵梨って誰だ?」と思ったのだが、その後すぐにわかった。ドラマ「セクシーボイスアンドロボ」で大後寿々花演じる二湖(にこ)のお姉さんである一海(かずみ)を演じているのが村川絵梨だった。
東京セレソンデラックスの公演を観るのは、大阪・心斎橋そごう劇場で上演された「あいあい傘」に続いて2度目だが、今回も面白かった。
土佐清水をモデルとした高知県の田舎町が舞台(なので出演者はほぼ全員高知弁を話す)。昭和32年、田舎町唯一の映画館であるオリオン座。四万十太郎(しまんと・たろう。宅間孝行)はここに住み込みで働いていた。実は四万十太郎は、戦中に出征先で、頭に銃弾を受け、それ以前の記憶をなくして町の浜辺に流れついたのだった。だから本名も自分が本当は誰なのかも知らない…。
ストーリーも良く、役者のアンサンブルも良い。セリフが雄弁であり、セリフがない部分もまた雄弁だ。
笑いの場面とシリアスな場面の配分も上手く、日本人の脚本による大笑い出来る劇を久々に堪能することが出来た。
初舞台となる村川絵梨は、いかにも初舞台という新鮮さが魅力的。初めての舞台がシアターサンモールのような小劇場というのもプラスに作用していると思われる。
村川絵梨演じる鈴の姉である泉を演じた竹森りさは、前作の「あいあい傘」同様、少し地味な役であったが、地味な役であっても村川絵梨に負けないだけの華があるので、本格的に売り出したらかなりの売れっ子になるのではないだろうか。
男優陣では、宅間孝行はもちろんとして、飯島ぼぼぼという役者が面白い。遠目だと若い頃の竹中直人にしか見えないルックスの持ち主で、演技も竹中直人に似ているのだがそこがまた良い。
2007年7月21日 東京・新宿御苑前のシアターサンモールにて観劇
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