« シンプルなるがゆえの美しさ 「初恋のきた道」&「あの子を探して」 オリジナル・サウンドトラック | トップページ | 子供の視点に戻って見た世界 谷川俊太郎詩集『はだか』 »

2007年7月31日 (火)

これまでに観た映画より(5) 「あの子を探して」

DVDで中国映画「あの子を探して」を観る。張芸謀監督作品。良い映画である。

ストーリーは至ってシンプル。中国の僻地にある水泉村。水泉小学校の老教師であるカオ先生が病気の母親を見舞うため1ヶ月ほど村を離れることになる。代用教員として水泉村の村長が探してきたのはウェイ・ミンジという13歳の少女。水泉村はとんでもない田舎であるため、なり手が他にいなかったのだ。中学も出ていないような少女に教師が務まるのかと不安なカオ先生。実際、ウェイ・ミンジは歌もきちんと歌えず、教える力もなさそうである。カオ先生は黒板に教科書の字を写すことで授業の代わりとするようミンジに命じる。

中国の僻地では良くあることだが、水泉村でも教育は重要視されておらず、家の事情で学校をやめる生徒が多い。生徒が一人もやめなかったら50元やると約束する村長。
しかし、11歳の男子児童ホエクーが病身の母親の借金を返すため、都会(ロケ地である張家口〈zhangjiakou〉市をモデルにしたjiangjiakou市)に出稼ぎに出されてしまう。ホエクーを連れ戻したいミンジはあの手、この手を使って何とか都会に出るのだが、ホエクーは街の駅で仲間からはぐれてしまっており…。

出演者は全員素人。役名も本名のままである。
中国は映画を国策の一つに掲げているため、映像はとにかく美しい。

僻地の農村だけに人々の心に優しさが残っており、都会にも優しい心を持つ人はいる。素人の俳優を使っているだけに人間の素朴な優しさがよりストレートに出ている。
心温まる物語。やはり張芸謀は「LOVERS」のようなワイヤーアクションよりも、こうしたシンプルながらも味のある映画を撮った方がずっと良い。

|

« シンプルなるがゆえの美しさ 「初恋のきた道」&「あの子を探して」 オリジナル・サウンドトラック | トップページ | 子供の視点に戻って見た世界 谷川俊太郎詩集『はだか』 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: これまでに観た映画より(5) 「あの子を探して」:

« シンプルなるがゆえの美しさ 「初恋のきた道」&「あの子を探して」 オリジナル・サウンドトラック | トップページ | 子供の視点に戻って見た世界 谷川俊太郎詩集『はだか』 »