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2007年7月10日 (火)

フランク・パヴロフ 『茶色の朝』

フランク・パヴロフ:作 ヴィンセント・ギャロ:絵 『茶色の朝』 フランスの心理学者、人権運動家であるフランク・パヴロフの短編『茶色の朝』(大月書店)を紹介します。

日本語訳は藤本一勇(ふじもと・かずいさ)、映画『バッファロー66』で監督・主演を務めたことでも有名な才人ヴィンセント・ギャロの挿絵入り。

フランスにおける2003年のベストセラー第1位に輝いた作品です。パヴロフはフランスで国民戦線という極右政党の勢力が驚くべき勢いで伸張していることに危機感を抱き、『茶色の朝』を執筆。印税は放棄し、『茶色の朝』は1ユーロという安値で出版されることになります。

「ペンは剣よりも強し」という言葉がありますが、『茶色の朝』はその言葉を証明したともいうべき影響力をフランス国内に与えました。

フランスの作品とはいえ、これは決して他人事でも対岸の火事でもなく、我々日本人にとっても切実な事象が描かれています。

あらすじ
「俺」とシャルリーは、「時間の流れに身をゆだね」て、「心地よいひととき」を過ごしている。
茶色以外の猫は処分すべしという国からのお達しがあり、「俺」は「白に黒のぶちなんて不幸な星のもとに生まれた雑種」の愛猫を始末しなければならなかったが、そういう法律が出来たのだから仕方がない。
シャルリーの話によると、今度は犬に関しても茶色のもの意外は認められなくなったそうだ。シャルリーは飼っていた黒のラブラドールを安楽死させたという。だが、「15年も生きれば、いずれその時がくると思ってなきゃならない」。

Vincent Gallo/茶色の朝

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