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2007年9月15日 (土)

シベリウスの年に(13) 名古屋フィルハーモニー交響楽団第339回定期演奏会 「北欧の巨人たち」

名古屋にある愛知県芸術劇場コンサートホールで、名古屋フィルハーモニー交響楽団の第339回定期演奏会を聴いてきました。「北欧の巨人たち」というタイトルのついたコンサートで、デンマークのニールセン、ノルウェーのグリーグ、フィンランドのシベリウスの作品が演奏されました。

ハンヌ・リントゥ指揮 名古屋フィルハーモニー交響楽団第339回定期演奏会パンフレット

指揮はフィンランド生まれのハンヌ・リントゥ。フィンランドの古都トゥルクの音楽学校で学んだ後、シベリウス・アカデミーでチェロとピアノを学び、シベリウス・アカデミーの指揮クラスではアッツォ・アルミラとヨルマ・パヌラに師事。更にロシアでイリヤ・ムーシンに、イタリアでチョン・ミョンフンに指揮を習っています。

プログラムは、前半がニールセンの序曲「ヘリオス」、グリーグのピアノ協奏曲イ短調。後半がシベリウスの交響曲第6番と第7番。

ニールセンとグリーグの感想は他の場所で述べるとして、シベリウスの交響曲2曲の感想をアップすることにします。素晴らしい演奏でした。

名古屋フィルハーモニー交響楽団を生で聴くのは初めてで、前半は、音は綺麗だが小さくまとまっているという印象でしたが、後半のシベリウスの交響曲2曲はそれがプラスに作用します。

交響曲第6番。指揮者のリントゥは、第1楽章ではミントの香りのするようなグリーントーンの爽やかな音色を名古屋フィルから引き出し、最終楽章ではオーロラの輝きのような鮮やかな音で曲の魅力を存分に味わわせてくれます。

交響曲第7番の実演には、以前に他の組み合わせで何度か接したことがあるのですが、それらとは別次元の出来。
リントゥは、シベリウスの交響曲第7番を音による油絵のように演奏。音を幾重にも塗り重ねたようなコッテリした演奏でしたが、シベリウスの交響曲第7番の本質が、ドイツの交響曲作曲家の作品のような音のドラマにあるのではなく、むしろドビュッシーから武満徹へと繋がるような響きの追求の路線上にあり、シベリウスが紛れもなく20世紀の作曲家であることを示してくれました。

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