シベリウスの年に(16) ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団来日公演1982ライブ盤 渡邉暁雄指揮 シベリウス交響曲第4番&7番
1982年にヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団が来日、当時の首席指揮者であったオッコ・カムと、日本が誇るシベリウス演奏の権威であった渡邉暁雄(わたなべ・あけお)の指揮により、シベリウス交響曲チクルスを行いました。ここで紹介するのは、渡邉暁雄が指揮した、1982年1月28日、福岡サンパレスでのライブ録音。FM東京が放送用に録音した音源をTDKがCD化。曲目は、交響曲第4番と第7番。
渡邉暁雄は、フィンランドにおいてもシベリウスのスペシャリストとして有名であり、ヘルシンキ・フィルのメンバーも渡邉を大変尊敬していたとのことです。
渡邉は、ヘルシンキ・フィルのメンバーの期待に違わぬ、優れた音楽を作り出します。
交響曲第4番第1楽章では、厚い雲に覆われたような絶望感と、時折、雲間から光が差すような希望とを巧みに表出しており、楽譜の読みの深さと、それを的確に音に変える指揮技術の高さとを示しています。
ヘルシンキ・フィルも渡邉の棒に真剣に応えており、管に若干のミスがあるものの、表現力の高い演奏を生み出しています。
交響曲第7番も、ヘルシンキ・フィルと渡邉の音楽性がマッチした演奏。フィンランドのオーケストラと、日本が生んだ(といっても日芬のハーフではありますが)シベリウスの権威との幸福な邂逅の記録でもあり、歴史的にも価値のある名盤です。
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