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2007年9月18日 (火)

これまでに観た映画より(9) 「ナチュラル」

DVDで「ナチュラル」を観る。ロバート・レッドフォード主演の野球映画、というより野球ファンタジーと言った方が適当だろう。
1918年。将来有望な若手投手ロイ・ハブス(ロバート・レッドフォード)はシカゴ・カブスの入団テストを受けようとしていた。しかしシカゴに向かう列車の中で出会った、スポーツ選手を殺害し続けていたサイコパスの女に銃で撃たれてしまう。
16年後、35歳になったロイはルーキーとして弱小球団、ニューヨーク・ナイツに入団する。

高校生の時にビデオで観て、大変な感銘を受けた映画。当時はロバート・レッドフォード演じるロイ・ハブスの格好良さに痺れたものだが、今見直してみると、神秘的な側面に目がいく。雷で割れた大木で作ったバット。精霊か何かのような存在。
物語自体は「がんばれベアーズ」同様、弱小チームが優勝するまでのサクセスストーリーである。しかしそれだけでない、アメリカ人にインプットされ、受け継がれていく野球スピリッツのようなものを感じさせる。これは単なるスポーツ映画ではないのだ。むしろ大人のためのお伽話に近い。この映画にリアリズムを求める人はあるいは大人でないのかも知れない。
ロイがサヨナラホームランを照明塔に打ち込み、ライトが破裂して花火のように降りかかる中でロイがダイヤモンドを一周する有名なシーンは今見ても「クール」である。
100%悪人という奥行きの全くないタイプの人間が出て来てしまうのがハリウッド映画の限界を感じさせ、唯一の難点といえる。
ところで、ニューヨーク・ナイツは架空の球団なのだが、相手チームのシカゴ・カブス、フィラデルフィア・フィリーズ、ピッツバーグ・パイレーツなどは実在の球団である。この設定の中途半端さは何なのだろう?

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