シベリウスの年に(21) マリタ・ヴィータサロ 「北の詩情 シベリウス:珠玉のピアノ小品集」
シベリウスというと、何といっても交響曲。次いでヴァイオリン協奏曲、室内楽曲などが有名で、ピアノ曲で知られている作品はほとんどありません。シベリウス自身も好んだ楽器はヴァイオリンであり、ピアノは子供の頃から練習していましたが余り好きではなかったとも伝わっています。
シベリウスのピアノ曲はほとんど全てが小品。サロンなどで気軽に楽しむタイプの音楽であり、作曲した理由もピアノを好んだ妹のために書いたり、出版社の依頼で生活の足しにするためなどがほとんどで、シベリウスはコンサートで自身のピアノ曲が演奏されることを想定していなかったのではないかとも思われます。
そんなシベリウスのピアノ曲なので、有名ピアニストはほとんどレパートリーには加えていません。日本が誇るシベリウスの権威、舘野泉(脳溢血のため現在は左手のピアニストとして活躍。しかし今も両手でのピアニストに戻るためのリハビリを続けているとのこと)などの演奏もありますが、まずは手に入りやすいCDをということで、マリタ・ヴィータサロのCDを挙げておきます。「北の詩情 シベリウス:珠玉のピアノ小品集」というタイトルのCD。フィンランディア・レーベルへの録音で、フィンランド・レーベルの親会社のワーナーのクラシック・ニューベスト50という国内盤廉価シリーズに入っています。「即興曲」、「ピヒラヤの花咲く時」、「はこやなぎ」などを収録。
マリタ・ヴィータサロはシベリウス・アカデミーの教授も務める女流ピアニスト。凛としてクリアでありながらチャーミングな音を出すのが特徴です。
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