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2007年10月 3日 (水)

ヘルベルト・ケーゲル指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団 「ベートーヴェン交響曲全集」

狂気の天才指揮者として、死後に評価の高まったヘルベルト・ケーゲルが、1980年代に当時の手兵であったドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団と録音した「ベートーヴェン交響曲全集」を紹介します。ドイツのカプリッチョというレーベルの原盤を、アメリカのデルタ・ミュージックのレーザーライトというレーベルがライセンス発売しているCD。5枚組で2000円前後という、有名指揮者による「ベートーヴェン交響曲全集」としては現在最も安い値段で手に入れることの出来るBOXです。

ヘルベルト・ケーゲル指揮ドレスデン・フィル 「ベートーヴェン交響曲全集」 拳銃で頭を撃ち抜いて自殺するという異様な最期、そして残されたスタジオ録音の中に、特異な解釈による名演の存在することで、死後に注目を浴び、名声を高めた、旧東ドイツの指揮者ヘルベルト・ケーゲル(1920-1990)。しかし、一方で生前のケーゲルは、現代音楽のスペシャリスト・擁護者としても有名でした。

この「ベートーヴェン交響曲全集」は、現代音楽の名匠だったケーゲルらしい、明晰ですっきりとした演奏が基本であり、狂気に満ちた名演を期待すると肩すかしを食らう可能性があります。

しかし、分析的なアプローチでありながら、決して冷たくはならないという、最近流行のベートーヴェン演奏を先取りしたかのようなケーゲルのベートーヴェンはある意味理想的であり、入門者から玄人まで幅広く受けいれられる演奏であるともいえます。

普通は聞こえない声部まで聴かせた交響曲第5番、スタイリッシュという言葉を用いたくなるほど洗練された交響曲第3番「英雄」、流線型で格好いい演奏の交響曲第7番、第4楽章のテンポの激変と異様なほど整った合唱がケーゲルらしい交響曲第9番「合唱付き」など、個性的でありながら模範的という本当の意味でケーゲルらしいアンビバレントな名演が揃っています。

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コメント

28 年前、愛知県小牧市・小牧山の麓にあったショッピングセンターの新星堂で買いました。当時、5500円くらいだったと思います。新星堂が販売を一手にしていたようで、ボックスケースには”新星堂”とプリントされています。当時はまだレギュラーCDは1枚・3000円超していました。この破格さには驚きました。しかも”ヘルベルト・ケーゲル”!

しばらくお蔵入りしていましたがまた聴きはじめました。Macにも入れ再び愛聴盤です。

わたしのベートヴェンの原点のCDです。

この全集について取り上げられており、うれしく、コメントさせていただきました。

投稿: いとっき | 2016年11月10日 (木) 03時44分

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