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2007年11月 2日 (金)

第九あれこれ 2007 その1 ルツェルンの第九

永遠の第九といわれるフルトヴェングラーのバイロイト盤(EMI)。最近になってバイエルン放送所蔵のバイロイトライブ録音がフルトヴェングラー・センターからCD化され、演奏の内容がEMI盤と異なっていたため物議を醸しました。「どちらが本物のライブなのか?」、「どちらかはゲネプロの録音なのか?」、「どちらかは継ぎ接ぎ盤なのか?」など、様々な憶測が飛び交っています。

フルトヴェングラーのバイロイトの第九は昨年紹介したので、今年はルツェルンの第九を紹介します。ルツェルンの第九は同じ音源のものが複数のレーベルから出ていますが、今日紹介するのはイギリスの復刻盤レーベル・アーチペルから出ている、フルトヴェングラー指揮のライブ音源を集めた「ベートーヴェン交響曲全集」に含まれているものです。

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 「ベートーヴェン交響曲全集」 英アーチペル盤 第九はルツェルンの第九を採用

1954年(中日ドラゴンズの前回優勝の年である)8月22日、スイスのルツェルンにおけるライブ録音。オーケストラはロンドンを本拠地とするフィルハーモニア管弦楽団、合唱はルツェルン祝祭合唱団、ソリストはソプラノにエリザーベト・シュヴァルツコップ、テノールにエルンスト・ヘフリガーという名歌手を配しています。

この演奏の約3ヶ月後に亡くなるフルトヴェングラーはこの時すでに難聴がかなり進行しており、体調も万全ではありませんでした。しかしそうしたハンディを乗り越えようという気概に満ちた演奏であり、バイロイト盤とともに最も優れた第九の演奏に数えられると思います。

録音は当然ながらモノラルですが大変鮮明。名手を集めた当時のフィルハーモニア管弦楽団の合奏力も聞きものです。

フルトヴェングラーの指揮は体調の不良もあってバイロイト盤に比べると当然ながら安全運転ですが、その分、情熱に任せない安定感があります。フルトヴェングラーを聴くならバイロイト盤ですが、第九自体を楽しみたいならむしろこのルツェルン盤の方が目的に適っているかも知れません。

ベートーヴェン/Comp.symphonies: Furtwangler / Various Orchestra

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コメント

こんにちは。
ルツェルンの第9は、金管がマイクに近いきらいはありますが、バイロイトの第9より音は良いです。
OTAKENのCDは目の覚めるような鮮明な音です(ガラスCD素材に近い材質を用いているため他のCDよりも音の再現性がよいようです)。

投稿: furtwan | 2007年11月 3日 (土) 21時08分

なるほど。OTAKENの音質は評判が良いのでルツェルンの第九も聴いてみたいですね(実はもうCDショップに注文してある)。板起こしのバイロイト盤の音もかなり鮮明でしたからね。

投稿: 本保弘人 | 2007年11月 3日 (土) 21時31分

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