シベリウスの年に(22) レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック 「シベリウス交響曲全集」
レナード・バーンスタインが当時音楽監督を務めていたニューヨーク・フィルハーモニックとともに1960年代後半に完成させた「シベリウス交響曲全集」(ソニー・クラシカル)。
本国であるフィンランドとイギリスでは評価の高かったシベリウスの交響曲ですが、アメリカにその良さを積極的に広めたのがレナード・バーンスタインです。バーンスタインの師であるクーセヴィツキーがシベリウスと親交があったことも影響していると思われますが、バーンスタインは晩年にもウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と「シベリウス交響曲全集」を作ろうとした(結局、未完成)ことからも、バーンスタインがシベリウスの音楽に愛着を抱いていたことは間違いないと思われます。
ウィーン・フィルとの晩年のシベリウス演奏では、肥大化したスケールが音楽の良さを奪っている面がありますが、若き日に録音したニューヨーク・フィルハーモニックとの演奏ではスケールも適切であり、情感豊かな演奏を繰り広げています。
全集としては、「悪くない」というレベルに留まっている気がしますが、深刻な楽想とシベリウスの現代作曲家としての側面を的確に表現した交響曲第4番は優れた演奏。全曲に渡ってかちどきを挙げる交響曲第5番もユニークな演奏です。
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