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2007年11月 6日 (火)

観劇感想精選(20) 北区つかこうへい劇団「つかこうへい二本立て」(「ヒモの話」、黒谷友香エンドレス「売春捜査官 ─女子アナ残酷物語」)

2007年7月24日 大阪・なんばのワッハ上方ワッハホールにて観劇

大阪へ。午後6時30分よりワッハ上方ワッハホールで、北区つかこうへい劇団の「つかこうへい2本立て」、第1部・三浦祐介一人芝居『ヒモのはなし』(作:つかこうへい、構成・演出:蓮見正幸)、第2部・黒谷友香エンドレス『熱海殺人事件 ─売春捜査官』改め『売春捜査官 ─女子アナ残酷物語』(作・演出:つかこうへい)を観る。

『ヒモのはなし』は、ヒモの男(三浦祐介)による語り物。状況からセリフから全て語るスタイルだ。ヒモとストリッパーの同棲生活、他に何の仕事も出来ない駄目な男女の話なのだが、男の一途な愛に心打たれる。キレイな話ではないのだが、こういうのが本当の純愛だよなと思う。


黒谷友香エンドレス『売春捜査官 ─女子アナ残酷物語』は、おなじみ『熱海殺人事件』のニューバージョン。木村伝兵衛部長刑事を演じるのはもちろん黒谷友香。木村伝兵衛という名前でタキシードを着ているが女性という設定である。出演は他に、赤塚篤紀、及川以造、逸見輝羊、吉田学、杉山圭一、小川智之。

木村伝兵衛部長刑事は、趣味で売春をやっている。そんな木村伝兵衛が手がける今回の事件は、大山金太郎(逸見輝羊)という男が幼なじみの山口アイ子という女性を熱海で絞め殺したという事件。その熱海殺人事件の謎と、長崎で起こった原発事故に関与している某重要人物(実は木村伝兵衛の祖父)の陰謀に木村伝兵衛は立ち向かう。

長崎・五島列島出身の大山金太郎は、右手にケロイドがある。五島に出来た長崎原発の臨界事故で、冷却水を抜く仕事をしたのが大山金太郎であり、大山はその時に被爆したのだった。被爆した大山は東大病院にヘリで輸送される。実は、日本政府は原爆を作るのに適当な放射能の数値を大山の体を調べることで割り出そうとしていた……。

『熱海殺人事件』を観るのは5年ぶり。前回観たバージョンは、『熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』であった(木村伝兵衛部長を演じたのは阿部寛。水野朋子婦人警官を内田有紀が演じた。於・シアター・ドラマシティ)。

『熱海殺人事件』の最新バージョンである『売春捜査官 ─女子アナ残酷物語』でも例によって差別用語が飛び交い、時事ネタを含めた毒のあるセリフが放たれる。
黒谷友香のセリフは、ここまで長いかというほど長い。
差別的な単語も数多く出てくるが、それらは差別したいから書かれた(正確に言うと書かれたのではなく、つかこうへいの口立てで生まれた)セリフではなく、差別を行うことの卑しさを告発するべく発せられるものだ。
容姿が劣るため、「女子アナ養成所」という名の売春宿でコケという最下級の仕事をしていた山口アイ子を木村伝兵衛は罵倒する。それに対して木村伝兵衛のかっての恋人であった熊田留吉刑事(赤塚篤紀)は、「全員があんたみたいな美人じゃないんだ。コケをやるしかない女だっているんだよ」と痛罵するのである。

黒谷友香は長身であり、木村伝兵衛役も絵になる。

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