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2007年12月 5日 (水)

観劇公演パンフレット(20) 「ナツひとり ─届かなかった手紙─」

仲間由紀恵初座長公演、「ナツひとり ─届かなかった手紙─」の公演パンフレットを紹介します。2007年11月21日、東京の新橋演舞場にて購入。

「ナツひとり ─届かなかった手紙─」は、NHKで放送された橋田壽賀子脚本のテレビドラマ「ハルとナツ ─届かなかった手紙─」というブラジルに移民した一家の長女・ハルと、トラホーム(トラコーマ)のためブラジル行きの船に乗れなかった次女・ナツを主人公にした作品の、ナツのパートだけに焦点を当てて舞台化した作品。原作:橋田壽賀子、脚色・演出:マキノノゾミ。

主演:仲間由紀恵、出演は、宇津井健、生瀬勝久、沢田雅美、福士誠治、西尾まり、三上市朗(劇団M.O.P)、菊池隆則ほか。声の出演:森光子。

「ナツひとり ─届かなかった手紙─」公演パンフレット

パンフレットには出演者へのインタビュー、仲間由紀恵と森光子への特別インタビュー、ブラジル移民史などを収録。

「ナツひとり ─届かなかった手紙─」前半あらすじ

昭和12年春、北海道で農業を営んでいた高倉一家がブラジルに移民することになる。一家の大黒柱である高倉忠次はブラジルで3年頑張って一旗揚げて北海道に戻るつもりだった。忠次の妻はすでに亡く、忠次は二人の息子、14歳の長女のハル、12歳の次女のナツを伴い、神戸港を出港しようとしていた。しかし船出の直前、次女のナツがトラホームに罹っていることがわかる。トラホームに罹っている人間はブラジルに着いても上陸する許可が下りないということで、忠次はナツを泣く泣く北海道の本家に預けることにする。こうして引き離されたハルとナツ。

本家に預けられたナツだが、伯母のカネ(沢田雅美)はナツに辛く当たる。

ハルから手紙を書くと約束されたナツだが、手紙は一向に届かない。

昭和14年夏、14歳になったナツ(仲間由紀恵)は本家のあまりに酷い仕打ちに耐えかね、家を出る。行き倒れになっていたナツを引き取ってくれたのが沢岡徳治(宇津井健)という男だった。

実の子のようにかわいがってくれる徳治の下で生き生きと成長したナツ。しかし、約束の3年が過ぎても実の家族は日本に戻ってこず、ハルからの手紙もない。アメリカとの戦争が始まり、ブラジルとの連絡も絶えてしまう。

「ナツひとり ─届かなかった手紙─」の感想

午後4時30分、「ナツひとり ─届かなかった手紙─」開演。橋田壽賀子脚本のNHKドラマ「ハルとナツ ─届かなかった手紙─」の、ナツだけを主人公にして舞台化した作品。原作:橋田壽賀子、脚色・演出:マキノノゾミ。主演:仲間由紀恵。共演は、宇津井健、生瀬勝久、福士誠治、沢田雅美、西尾まり、三上市朗、菊池隆則ほか、声の出演:森光子。

テレビドラマを舞台に置き換えるのは難しい作業だが、そこはマキノノゾミだけに優れた仕事をしてくれる。
登場人物がこれでもかこれでもかとばかりに不幸に見舞われる橋田節は少しずるい気がするし、セリフも「これ、普通の役者が言ったら客席から苦笑が漏れるよ」というほどくさいが、売れっ子の役者が言うと、憎いぐらいはまる。こういうのもずるい。

「美人女優」と評される仲間由紀恵だが、生で見ると美しさよりも可愛らしさの方が目立つ。
仲間由紀恵は女優としては小柄なので(身長160cm)舞台映えはしないけれど、表情が良い。14歳から76歳になるまでのナツを一人で演じるが、14歳のナツを演じるときは声を高めに、表情も大袈裟にして、年を重ねるにつれて表情を抑えていく。

脇も充実しているし(ベテラン達はもちろんだが、西尾まりが予想よりもずっと良かった)、本も骨組みがしっかりしているので楽しめる。
基本的に役者を見るための芝居だと思うが、それ以上の充実感を得ることが出来た。休憩を含んで約4時間(休憩時間が長いので上演時間は約3時間)の大作であったが、長さは全く感じなかった。
テレビカメラが入っていたので、今日の公演がそのうちNHKかCSで放送されると思う。おそらく、DVD化もされるだろう。

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