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2008年2月24日 (日)

YMO 「BGM」

「Yellow Magic Orchestra」、「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」で、ピコピコ電子音によるお気楽な音楽を発表してきたYMO(Yellow Magic Orchestra)が突如として路線変更した重厚なアルバム「BGM」。重い内容のアルバムに「BGM」というタイトルをつけてしまうのもアイロニカルというか、いかにもYMO的です。

YMO 「BGM」 「BGM」制作期には、メンバーの坂本龍一が精神的に苦しい状態で、よく意識的なサボタージュを行っていたそうで、スタジオに三人が揃うということも少なくなっていきます。

細野晴臣は、「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」的なものを続けるのではなく、本気を出してラディカルなものを作ろうということで、「ファン切り離し」をコンセプトとし、シンセサイザーの音もチープなものではなく、本格的な電子音楽的なものを求めていきます。

高橋幸宏の力強いドラムが印象的な「U・T」(YMOの三人によるギャグ的コメント入り)、ミニマル・ミュージックの影響を受けた「ハッピー・エンド」(作曲:坂本龍一。タイトルは細野晴臣が所属していたバンド、“はっぴいえんど”に由来。「YMOはもう終わりでいいんじゃない」という隠れたメッセージと細野への嫌がらせの意味があったと坂本はのちに語っている)、細野晴臣による本格的インストゥルメンタル「マス」、細野晴臣と高橋幸宏の二人だけで作り、のちに坂本に「ぼく(坂本)は、このトラッキングに参加してないんですよ。悲哀っすねえ」(アルバム「UCYMO」ライブノーツより)といわれることになる「CUE」、耳の錯覚を利用した無限音階が面白い「来るべきもの」など、ポピュラリティーを意識しない作品が並びます。

ポピュラリティーを意識しないということで、「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」がミリオンセールスとなったYMOも、この「BGM」は30万枚の売り上げしか記録できませんでした。しかし完成度は高く、今もYMOの最高傑作に挙げる人の多いアルバムです。

YMO  Bgm

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