リッカルド・ムーティ、シカゴ交響楽団音楽監督就任に関して
現在、最も精力的に活躍している指揮者の一人、リッカルド・ムーティ(リカルド・ムーティ)が2010年-11年のシーズンよりシカゴ交響楽団の音楽監督に就任するとのこと。アメリカ最高のアンサンブルという評価を確固たるものとしているシカゴ交響楽団だが、ダニエル・バレンボイムの音楽監督辞任後は、ベルナルド・ハイティンクが首席指揮者に就任したものの、音楽監督の座は空位であった。
ムーティは実力者だけに音楽監督としての能力に問題はないと思われるが、実は彼は以前に米・ベンシルバニア州のフィラデルフィア管弦楽団の音楽監督を12年にわたって務め、評価は高かったのだが、フィラデルフィア管の本拠地であったアカデミー・オブ・ミュージックの音響が気に入らないという理由で辞任をしている(他に「アメリカ人はイタリア人に比べるとクラシック音楽に対する情熱が」どうのこうのとも言っていたようだが。「イタリア人は『ナブッコ』のメロディーを誰でも口ずさめる」などと言っていたと記憶しているが、アメリカ人にそうしたことを求められてもねえ)。シカゴ交響楽団の本拠地であるオーケストラホールも音響は悪く、またヨーロッパ指向が強くウィーン・フィルの実質的な首席指揮者待遇であるムーティがシカゴで長く音楽監督を続ける気があるのかどうか、といったところが不安定要素として挙げられる。
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