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2008年6月 1日 (日)

パーヴォ・ヤルヴィ指揮シンシナティ交響楽団 シベリウス交響曲第2番&トゥビン交響曲第5番

パーヴォ・ヤルヴィ。
1962年、エストニアの首都タリンに、名指揮者ネーメ・ヤルヴィの長男として生まれた彼は、まずタリン音楽院に学び、その後一家で渡米、フィラデルフィアのカーティス音楽院にも学んで、父と同じ指揮者への道を歩んでいきます。

親子共に名指揮者というのは、クライバー親子(エーリヒとカルロス)などの例はあるものの少数派。スポーツなどでもそうですが、音楽の才能も必ずしも受け継がれるわけではないようです。
しかし、今やパーヴォは父をも上回る才能の持ち主であることを世界中で実証して見せています。現在、シンシナティ交響楽団、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン、フランクフルト放送交響楽団、次期パリ管弦楽団のシェフの座にあり、祖国であるエストニアの国立交響楽団のアドバイザーも務めるという多忙ぶり。もちろん多忙なだけではなく、新鮮で説得力ある名演の数々を繰り広げています。

パーヴォ・ヤルヴィ指揮シンシナティ交響楽団 シベリウス交響曲第2番&トゥビン交響曲第5番 父親のネーメ・ヤルヴィはエーテボリ交響楽団と録音した「シベリウス交響曲全集」(BIS)で一躍有名になりましたが、パーヴォ・ヤルヴィはシベリウスの交響曲の録音には慎重な姿勢を見せており、交響曲第2番と、カンタータ的な作品であるクレルヴォ交響曲を録音しているのみです。

さて、そのシベリウスの交響曲第2番ですが、シンシナティ交響楽団を指揮したこの演奏(TELARC)、かなりのハイレベルです。父親のネーメの演奏よりも上でしょう。

シンシナティ交響楽団はいかにもアメリカのオーケストラらしい明るめの音色を奏でますが、パーヴォの指揮により陰影にも富んでいて、シベリウスの音楽の核心を見事に突いています。

エドゥアルド・トゥビン(1905-1982)はエストニア生まれの作曲家。ネーメ・ヤルヴィが交響曲全集を録音したことで有名になった作曲家でもあります。有名になったとはいっても一般的な知名度はまだまだ。そこでパーヴォはポピュラーなシベリウスの交響曲との組み合わせで録音することにし、当盤にトゥビンの交響曲第5番が収められました。

トゥビンはエストニアのソ連併合直前の1944年にスウェーデンに亡命、交響曲第5番は、スウェーデンに移ってから書かれた最初の交響曲です。

パーヴォのトゥビンに対する敬意の表れた名演が繰り広げられており、オーケストラと録音の優秀さも相まって最高の出来を示しています。

シベリウス/Sym.2: P.jarvi / Cincinnati.so +tubin: Sym.5

シベリウス/Sym.2: P.jarvi / Cincinnati.so +tubin: Sym.5 (Hyb)

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