アレクサンドル・タロー(ピアノ) ショパン「ワルツ集」ほか
「フランス人だけどタローです」のキャッチコピーでおなじみの(?)フランス人ピアニスト、アレクサンドル・タローの弾く、ショパンの「ワルツ集」(全19曲)と、20世紀スペインの作曲家フェデリコ・モンポウの「ショパンの主題による変奏曲」の一部を収めたCDを紹介します。フランス・ハルモニア・ムンディ・レーベル。
ショパンの「ワルツ集」のCDというと、第1番から第19番まで(若しくは第14番まで)番号順に収められているのが普通ですが、タローが弾いた「ワルツ集」は曲順がバラバラ。いきなり第19番の演奏で始まり、第7番、第4番、第8番、第5番と続きます。
仏ハルモニア・ムンディのオン気味の録音も手伝って、タローのピアノは実にクリア。音色も明るく、ショパンらしい憂愁に満ちた曲、例えばワルツ第9番(「別れのワルツ」)なども暗すぎることなく、むしろお洒落に弾いてみせます。
ワルツ全曲の演奏を通して聴かれる洒落たセンスに、タローのピアニストとしての技量の高さが示されている素敵な音盤。
モンポウの「ショパンの主題による変奏曲」は、ショパンの前奏曲第7番(日本では「太田胃散」のCM曲といった方がわかりやすい)を主題にした曲。まずショパンの前奏曲第7番の音型を微妙に崩した主題が弾かれますが、続く変奏からすでにスペイン的な仄暗くも情熱的な曲調が示され、続いてショパンの「幻想即興曲」のモチーフも出てくるというユニークな曲です。
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