これまでに観た映画より(30) アルフレッド・ヒッチコック監督作品 「汚名」
DVDでアルフレッド・ヒッチコック監督作品「汚名」を観る。ケイリー・グラント&イングリット・バーグマン主演。
ブラジルのリオデジャネイロを舞台に繰り広げられる諜報活動もの&恋愛もの。
アリシア(イングリット・バーグマン)の父親が逮捕された。長年アメリカでドイツの諜報員として活躍したのだ。懲役20年を言い渡される。
気晴らしのために自宅でパーティーを開くアリシア。そのパーティーに見知らぬ男が呼ばれていた。男の名はデブリン(ケイリー・グラント)。男前のデブリンに惚れるアリシアであったが、実はデブリンは警察の人間であり、リオデジャネイロで活動してるナチスドイツの残党をアリシアにスパイさせようと目論んでいたのだった…。
おなじみヒッチコックシャドー(濃く長い影)や、毒の入ったコーヒーカップをクローズアップで追い続けたり、ナチスドイツの残党・セバスチャンがウラニウムを隠しているワイン保管庫での二人の活動と、またその活動を行ったのがパーティーの日であり、客に出すワインが足りなくなって、セバスチャンとワイン係が保管庫までやって来る過程を同時進行で映したりと、スリルを煽る手法のお手本のような名演出が次々に繰り出され、そのことに感心する。今更いうまでもないことだがヒッチコックは凄い。
例によって、呆れるほど惚れっぽい男女の登場にはつい笑ってしまうのだが、これも当時のハリウッドの甘口路線の王道だ。
高校時代に私はヒッチコック映画を集中して観た。だからヒッチコックの作品を観ると自然に青春の匂いを思い出す。懐かしい。
ところで、「汚名」に主演した、「天下の二枚目」ケイリー・グラントも、「20世紀最高の美女」イングリット・バーグマンも幼少期や晩年は決して幸福ではなかった。そういうハリウッドスターは多いが、この二人はその典型ともいうべき人生を送っている。
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