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2008年7月23日 (水)

観劇感想精選(40) 桃園会 「月ト象ノ庭、或いは宵の鳥、三羽」 

2007年1月27日 兵庫県伊丹市のAIホールにて観劇

兵庫県伊丹市のAIホールで、桃園会の「月ト象ノ庭、或いは宵の鳥、三羽」を観る。深津篤史:作・演出。「月灯の輝き」、「コイナカデアル」、「夜毎の鳩」の3話オムニバス。「月灯の輝き」は2002年に名古屋で、「コイナカデアル」は2004年5月に東京で初演されたもので今回は再演となる。「夜毎の鳩」は書き下ろしの新作。

「月灯の輝き」は片思いの連鎖の手法をとった恋愛もの。心理描写の丁寧な描き方が印象的。ただ丁寧すぎて時折感情の変化がギアチェンジ的になるところもある。物語の展開を1から10で表すと、1と2を飛ばして3から始まり、10で終わるというスタイルを取っている。ただ、思い切って5あたりから始めて9で止めた方が良かったようにも思うのだが。特に前半に余計なものが多いように感じた。

「コイナカデアル」は主人公の男が湯も水も張っていない浴槽で過ごしているというシュールな設定。半ばわかって半ばわからないような作品であった。曖昧でいいなら大体は把握出来たが。ただあまりわかりすぎてもそれはそれで面白くないので、半ばまでわかるぐらいで丁度良いのかも知れない。

「夜毎の鳩」は更にシュールな設定。一人を除いて全員が宇宙人という設定である。ただ見た目は人間そのままで衣装もありふれたもの。セリフに半濁音が出てくると、なぜか宇宙人達は左手を挙げる。特に意味はないようだがそのナンセンスさが笑える。短いながらも序破急があって構成のしっかりした作品であると感じた。また宇宙人達の歌う「星影のワルツ」が効果的であった。

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