« gooラボ 「ブログ通信簿」で「鴨東記」を採点して貰いました | トップページ | 夏と薬と喘息と »

2008年7月24日 (木)

観劇感想精選(41) 劇団青い鳥 「青い実をたべた ─さと子の場合─」

2008年6月14日 大阪・京橋のO.B.P円形劇場(大阪ビジネスパーク円形劇場)にて観劇

午後7時から、大阪・京橋のO.B.P円形劇場で、劇団青い鳥の公演「青い実をたべた ─さと子の場合─」を観る。市堂令:作、芹川藍:演出。

以前、劇団青い鳥を観たときにも書いたと思うが、劇団青い鳥は、劇団員が全員女性であることと、集団創作によって劇を作り上げることを特徴とし、1980年代に脚光を浴びた劇団。私の生まれた1974年創設というから、比較的息の長い劇団である。

集団創作ということで、座付き作家と演出は置かず、メンバー全員のペンネームとして市堂令(「一同、礼」から取られた)を用いていた。1990年代以降は、個々の名前を使うようになっており、今回の上演も演出は芹川藍個人の名で行われている。

「青い実をたべた─さと子の場合─」は、「青い実をたべた」というタイトルで1986年に初演された作品。今回の上演は、「青い実をたべた ─つめたい水おいしい水─」として1989年に再演されて以来、久しぶりの再々演ということになる。

時代に合わせて、携帯電話が登場するなど、部分的に改訂した台本を用いての上演。さと子という老女の記憶を描いた物語である。

普段見慣れている演劇とは明らかに異なる種類の演劇である。一人の作家によって書かれた台本を用いていないため、一貫したストーリー性よりも、その場その場の見せ方に重点が置かれており、シークエンスが比較的はっきりわかれていて、一つのシークエンスを徹底して行った後に次のシークエンスが来るという形になっている。紙芝居を観ているような感覚といえばわかりやすいだろうか。

22年前に初演された劇ではあるが、その後、集団創作による演劇が順当に受け継がれなかったこともあり(劇団青い鳥自身も、集団創作を結局は放棄してしまった)、目新しくみえる。

問題は各シークエンスが冗長になりがちなことである。役者の衣装チェンジのための時間稼ぎとして長くしている場合もあるが、やはり集団創作ということで、役者一人一人が見せ場を持ちたがる若しくは役者の一人一人に見せ場があるよう配慮するということになった結果だろう。

役者達の演技は「充実」の一言。創設メンバーの中には今年還暦を迎える人もいるが、そうは思えないほど若々しい。若手(といっても一番若いメンバーでも私と同い年であるが)の演技力も安定していた。

|

« gooラボ 「ブログ通信簿」で「鴨東記」を採点して貰いました | トップページ | 夏と薬と喘息と »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 観劇感想精選(41) 劇団青い鳥 「青い実をたべた ─さと子の場合─」:

« gooラボ 「ブログ通信簿」で「鴨東記」を採点して貰いました | トップページ | 夏と薬と喘息と »