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2008年8月12日 (火)

観劇感想精選(45) 白石加代子朗読公演「百物語」第二十四夜「怪談牡丹灯籠」

2008年6月15日 京都府立文化芸術会館にて観劇

午後6時より、京都府立文化芸術会館で、白石加代子の朗読公演「百物語」第二十四夜「怪談牡丹灯籠」を観る。

「百物語」は、白石加代子が怪談、恐怖小説などを朗読するシリーズ。これまで86の話を語り終えており、いよいよ佳境である。ところで百物語なるもの。昔から百語り終えた途端に怪事が起こるとされているのだが……。

何と最前列であった。包丁が飛んできたときのことを考えて注意せねば、というのは冗談がきついか。放送じゃこのジョークはいえないんじゃないかな。

鈴木忠志の早稲田小劇場時代に演じた「劇的なるものをめぐって Ⅱ」での包丁を振り回す演技(誤って、一度、自身の眉間を割ったこともある)で、「狂気女優」の異名を取った白石加代子。野田秀樹も、白石本人に会う前は、「包丁を振り回しているイメージ」しかなくて、怖いおばさんだと思い込んでいたという。

狂気女優と呼ばれたその白石加代子が怪談を語る。面白くないはずがない。第一部、第二部ともに白石は枕として作品の肝や自分自身のことなどを話し、それからすっと「牡丹灯籠」の世界に入っていく。上手い。

登場人物の演じ分け(語り分け)は実に巧みで文句なし。もう、BRAVA! と書くだけで十分である。

恐い話をしたので、最後にお浄めの塩を撒く。白石さんが、「わたしが、一、二、三と言ったら塩を撒きますから、皆さんは『ソーレ!』と声を掛けて下さい」というので実際にそうする。一、二、三で白石加代子が塩を高々と放り上げ、観客は「ソーレ!」の掛け声。この舞台と客席の一体感も良かった。

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