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2008年8月20日 (水)

観劇感想精選(46) 少年王者舘KUDAN Project 「真夜中の弥次さん喜多さん」

2005年3月11日 大阪・なんばの精華小劇場にて観劇

大阪・なんばへ。精華小劇場で少年王者舘KUDAN Projectの二人芝居「真夜中の弥次さん喜多さん」を観る。原作は、しりあがり寿。脚本・演出は演劇界の魔術師、天野天街。しりあがり寿の原作は宮藤官九郎の脚本と監督で映画化もされる。

とにかく面白い劇だ。これまで禁忌とされてきた演劇表現を平気で行う。現実と虚構の壁を自由自在に通り抜け、メタ演劇やメタ漫画の手法を駆使する。
例によって、同じシーンも執拗に何度も何度も繰り返す。しつこいが、それが次第に快感に変わっていくのは不思議だ。

役者が本当に携帯電話をかけて実際にうどんの出前を取ってしまうという、舞台に現実を紛れ込ませるやりかたなど笑える。これは画でも小説でも漫画でも出来ない、舞台だからこそ可能な手法だ。
あまりに楽しいので、見ているこちらも最初から最後までずっと笑顔である。
装置の使い方も楽しいし、映像や文字や音楽の挿入など本当に巧い。
二人の役者(小熊ヒデジ、寺十吾)も達者である。超現実的な作品の登場人物に血を通わせることに成功している。

従来のリアリズムの演劇が古く感じる。本当に魔術を見ているような芝居で、このようなものを作れる天野天街の才能には脱帽せざるを得ない。

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