エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルハーモニー交響楽団 ショスタコーヴィチ交響曲第8番
交響曲第7番「レニングラード」でレニングラード包囲戦を描いたショスタコーヴィチは、続く交響曲第8番でも戦争を題材として取り上げました。レニングラード包囲戦と同様、独ソの激しい攻防のあったスターリングラード(現在のボルゴグラード)包囲戦になぞらえて、「スターリングラード」ともかつては呼ばれたこの曲は、エフゲニー・ムラヴィンスキーの指揮によって初演されました。
その初演者にして、のちに曲を献呈されたムラヴィンスキーによる交響曲第8番。ソ連で録音されたものが、のちに西側ではオランダのフィリップス・レーベルから出ましたが、フィリップス盤は長らく廃盤となっています。そこでタワーレコードが独自に出したのが上のCD。
原盤のピッチに問題があるそうで、やや高めの明るい音になっていますが(最近、他のレーベルからピッチを修正した盤も出ました)、演奏は凄絶であり、ショスタコーヴィチの交響曲第8番の演奏としては、まず第一に挙げられる録音でしょう。
ムラヴィンスキーの抉りのきいた厳しい音楽作りに、レニングラード・フィルの鋼の如く強力な音が加わった、辛口の好演です。
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