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2008年11月16日 (日)

これまでに観た映画より(36) 「ロボコン」

DVDで映画「ロボコン」を観る。長澤まさみの映画初主演作。ロードショー当時かなり話題になった映画である。「さよならみどりちゃん」の古厩智之脚本・監督作品。出演は長澤まさみのほか、鈴木一真、小栗旬、伊藤淳史、塚本高史、荒川良々、須藤理彩、うじきつよし等。水野真紀も写真のみで出演している。
残念ながら、その後、他の事件でも有名になってしまう国立徳山工業高等専門学校が舞台。

ロボコンはロボットコンテストのことで、ロボットを使ってボックスを積む陣取りゲームのようなもの。高専生のロボット甲子園とでもいうべきもので、毎年NHKが深夜にその模様を録画中継している。「トリック」でブレークしたばかりの仲間由紀恵が司会を務めていたこともあった。

機械好きの父親(うじきつよし)の影響で高専に入ったはいいものの、入った途端にやる気をなくしてしまい、赤点続きで居残り補習を受けることになった里美(長澤まさみ)。しかし、居残り補習の代わりにロボコンに出場すれば単位を上げるという図師先生(鈴木一真)の提案で、徳山高専第二ロボット部に参加、操縦士(リモートコントロール)役でロボコンに出場する。

第二ロボット部は第一ロボット部に馴染めない人達が作ったいわば落ちこぼれ組。中国地方予選で第二ロボット部は初戦で敗退。しかし多くのボックスを一度に積むロボット構造が評価され、特別推薦で全国大会に出場することになる。第二ロボット部のメンバーは、天才的な理系の頭脳を持ちながら他人の感情に余りにも疎い航一(小栗旬)、部長でありながら使いっ走り根性が抜けない四谷(伊藤淳史)、能力は高いのに根気が続かずサボってばかりの竹内(塚本高史)など、一癖ある人ばかり。ロボットに対する情熱はあるのだが、勝ちたいという気力に欠けており、里美は歯がゆい気持ちでいっぱいになる…。

周防正行監督の「シコふんじゃった。」、矢口史靖監督の一連の作品などに通ずるところのある映画。

落ちこぼれの学生が、学業以外の活動で単位を貰おうとするところなどは「シコふんじゃった。」そっくりである。
ただ、勝ちたいという気持ちが大切なのは当然として、勝つばかりが人生の喜びではないというところも教えてくれる。ブラスバンドが自分のチームをコンバットマーチで応援し、敗れると相手(里美のいる徳山高専)を「蘇州夜曲」で讃えるシーンなどは爽やかな感動を呼ぶ。

ロボコンを通じて高専生達が人間的に成長していく様が爽快である。
長澤まさみの可愛いだけではない飄々としたところのある演技も印象的であり、ストーリー展開がオリジナリティに欠けるところや地味さはあるものの、優れた青春映画として多くの人に薦めたくなる一本であった。

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