« これまでに観た映画より(38) 「アマンドラ!希望の歌」 | トップページ | あらゆること »

2008年11月28日 (金)

観劇感想精選(54) 「狂言ござる乃座 in 京都」2008

2008年9月15日 京都市上京区の金剛能楽堂にて観劇

野村萬斎は雨男として知られる。

午後2時から、烏丸通一条下がるにある金剛能楽堂で、「狂言ござる乃座 in 京都」を観る。野村萬斎が続けている狂言のシリーズ。京都では今回で3回目の上演である。

午後1時30分の開場時間直前から雨が降り始める。やはり野村萬斎は雨男のようだ。

演目は、「舟渡聟(ふなわたしむこ)」と「弓矢太郎」。

「舟渡聟」は、京の男(野村萬斎)が、琵琶湖の向こうにある妻の実家に初めて挨拶に行く時の話である。
男が大津松本から舟に乗る。手土産に京酒を持っているのだが、船頭が大の酒好きで、「一口で良いから飲ませて欲しい」という。男は断るが、船頭はならばと、舟を揺らし、飲ませるように迫る。男は仕方なく一杯だけならと譲るが、船頭は一献酒は普通は飲まないということで、二口目を飲む。飲んだら飲んだで、「二回というのは回数が悪い」と言い始める。男はそれは断るのだが、船頭は梶を漕ぐのをやめてしまう。ということで三口目にありつくことになった。

さて、妻の実家に着いた男。姑(野村万之介)に「舅どのはいらっしゃるか?」と訊くと、「今、寄り合いに行っている」とのこと。そこで男は待つことにする。やがて舅(野村万作)が帰ってくる。が、実は先ほどの船頭の正体が舅で……。

「弓矢太郎」は、京都・北野の天満宮の森付近を舞台とした作品。天神講の集まり。太郎(野村萬斎)がやって来ない。太郎は常日頃から弓と矢を持ち歩いていて、「弓矢太郎」とあだ名されている。しかし、弓矢で獣を射たという話も、盗賊を捕らえたという話も聞かない。天神講の皆々は「太郎は実は臆病者で、それで弓と矢を持って空威張りをしているのでは」と話し合う。ならば怖い話をして太郎をからかってやろうと相談しているところへ、太郎が遅れてやって来る。
怖い話を始めると、果たして太郎は臆病者。鬼の話を間近でされると気絶してしまった。太郎のことをあざ笑う天神講の皆々。しかし、太郎は話がつまらないので「眠くなった」だけと言い訳をする。そこで皆は「丑の刻に、天神の森に行って、松の木に扇子を掛けてきてみろ」と提案する。天神の森は真っ暗。しかも鬼が出るという……。

私は、狂言を観るのはこれが5回目か6回目。野村萬斎の狂言を観るのは初めてである(そもそも人気者である野村萬斎の狂言はチケットを取るのが難しい)。

二作品とも、大笑いするというよりは、終始頬がゆるむという笑いを楽しむことが出来た。野村萬斎のキリリとした存在感はやはり際立っていて、公演を見終わったばかりだというのに、またすぐに萬斎の狂言を観たくなってしまった。

|

« これまでに観た映画より(38) 「アマンドラ!希望の歌」 | トップページ | あらゆること »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 観劇感想精選(54) 「狂言ござる乃座 in 京都」2008:

« これまでに観た映画より(38) 「アマンドラ!希望の歌」 | トップページ | あらゆること »