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2008年4月20日 - 2008年4月26日の4件の記事

2008年4月26日 (土)

これまでに観た映画より(19) 「あなただけ今晩は」

DVDでビリー・ワイルダー監督の「あなただけ今晩は」を観る。シャーリー・マクレーンとジャック・レモンの主演。1963年の作品。原作はブロードウェイのミュージカルだという。

舞台はパリである。ロケのシーンは美しく、当時のパリの様子がよくわかる。セットのシーンはDVDで映りが良くなった分、背後の建物が書き割りだとわかってしまう。それに登場人物は全員フランス人の設定なのに英語を話す。いかにもハリウッドらしい映画だ。
2時間20分と長い映画だが、飽きることなく見せる。ただ設定には無茶苦茶なところと巧妙なところが混在する。

様々な経歴を持ち、「それはまた別の話」という口癖を持つバーのマスターであるムスタッシュは三谷幸喜の作品に登場する人物の元ネタであることがわかる(例えば『巌流島』の佐助など。毎回、「それはまた別の話」という森本レオのナレーションで終わったテレビドラマ『王様のレストラン』では最終回に三谷幸喜がムスタッシュの格好をして登場した)。

X卿復活の場面は予想がつくのだが実際に目にすると笑ってしまう。
上質のコメディとして大いに推薦したい。

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2008年4月24日 (木)

俺は最高の国に生まれたんじゃなかったのか ブルース・スプリングスティーン 『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』

アメリカのロックシンガー、ブルース・スプリングスティーンが1984年に発表したアルバム『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』(ソニー・ミュージックエンタテインメント)を紹介します。

ブルース・スプリングスティーン 『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』 ブルース・スプリングスティーンは1949年生まれ。アメリカの労働者階級出身者の代弁者ともいうべきロックシンガーです。彼がアメリカ最高のロックミュージシャンの一人という名声を完全に勝ち得たのは本作『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』においてでした。

表題作でもある「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」は、おそらくアメリカ史上初めてベトナム帰還兵のことを歌った歌。
戦いたくもないのに、労働者階級出身者だったが故に真っ先に戦場に送られ、帰国したら帰国したで居場所がないという絶望を歌ったものでした。

しかし、この曲が発表された1984年はロサンゼルス・オリンピック開催の年であり、スプリングスティーンが突きつけたメッセージは、祝祭ムードによって完全に誤解されてしまいます。人々は音楽の意味を理解しようとせず、気分だけを受けいれたのでした。

「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」のサビの部分だけが熱狂的に迎え入れられ、ベトナム帰還兵の歌が何故か愛国の歌として受けいれられてしまいます。もうアメリカ人は自分達のことを客観的に見つめる目を失っていたのでした。

『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』に収録された曲はいずれも深刻なメッセージがキャッチーなメロディーに乗せられていますが、人々はメッセージを楽曲から切り離してムードだけを楽しもうとしたのでしょうか。とにかく、すでにアメリカが抱える闇がここまで来てしまっていたということを期せずして世界中に知らせるアルバムにこの『ボーン・イン・ザ・U.S.A.』はなってしまったということになります。

以後、スプリングスティーンは、内容よりも気分が支配的になってしまったアメリカと再度対峙していくことを余儀なくされました。

スプリングスティーンの音楽も優れたものですが、時代の証言としても貴重な一枚です。

Bruce Springsteen/Born In The Usa

Bruce Springsteen

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2008年4月23日 (水)

柴田淳blogパーツ設定しました

私がリスペクトするシンガーソングライター、「しばじゅん」こと柴田淳さんのblogパーツを設定しました。ミュージックビデオを収めたDVD「しば漬け3」からの映像ダイジェストを見ることが出来ます。

右側サイドバーを御覧下さい。

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2008年4月21日 (月)

DVD「夕凪の街 桜の国」

日本映画「夕凪の街 桜の国」のDVDを紹介します。こうの史代のマンガを佐々部清の監督により映画化。主演:田中麗奈、麻生久美子。出演は、堺正章、中越典子、金井勇太、吉沢悠、伊崎充則、粟田麗、藤村志保ほか。

映画「夕凪の街 桜の国」DVDジャケット

広島の原爆をテーマとした作品でありながら、原爆を直接描くことなく、それでいて原爆の悲惨さをリアルに伝えるという異色作。

映像も音楽も美しく、それゆえに原爆の悲劇がよりクッキリと浮かび上がります。テーマは重いものの、描かれるのは日常であり、いかにも戦争映画といった雰囲気はありません。しかしそうであるがために、半世紀以上前と現在との繋がりが深く感じられるということでもあります。

1958年が舞台の「夕凪の街」編と、2007年が舞台の「桜の国」が緩やかに繋がる構成。原作マンガの芸術性が高いため、脚本と演出にかなり手こずった形跡が見られますが、映画としても高い水準は得られています。

陰と陽、内向きと外向きという正反対のキャラクターと役作りを見せる主演二人の演技の対比も見所の一つです。

Movie/夕凪の街 桜の国

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