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2008年6月8日 - 2008年6月14日の10件の記事

2008年6月12日 (木)

よくわからない歌詞(3) 「おおブレネリ」

「おおブレネリ」 作詞:松田稔

おおブレネリ あなたのお家はどこ?

わたしのお家はスイッツランドよ
きれいな湖水のほとりなのよ

なんて大雑把な答えなんだ!
しかもお家はどこと訊かれているのに、国名を答えるとは(これが、“わたしのお家はスイッツランド「の」きれいな湖水のほとりなのよ”ならまだわかるが)。

同じ調子で私のことを語ってみると、

わたしのお家は日本なのよ
小さな盆地の東端よ

で、「ヤッホー ホトゥラララ」などと陽気に歌ってしまったら、かなりの変人だと思われるに違いない。

かといって、ブレネリに、

○○番地×△街 *※市 スイス

などと冷静に答えられても、そこで終わってしまって、ちっとも盛り上がらない。やはり歌は虚構の産物なのだ。

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2008年6月11日 (水)

観劇感想精選(37) 「死ぬまでの短い時間」

2008年1月11日 大阪・茶屋町の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて観劇

午後2時からシアター・ドラマシティで「死ぬまでの短い時間」を観る。作・演出:岩松了。出演は、北村一輝、秋山菜津子、田中圭、古澤裕介、内田慈(うちだ・ちか)。声の出演:清水萌。

「死ぬまでの短い時間」は岩松了初の音楽劇ということで、バンドの生演奏と歌が入る。演奏はトリティック・ヘテダス(ヴォーカル:長屋美希恵、サックス:淡谷三治、ギター:森安信夫、パーカッション:小野かほり)。音楽劇ということだが、音楽や歌詞は劇の内容とリンクしたりしなかったりする。この音楽と劇の微妙な関係は、劇のストーリーの質をも暗に示している。

広場のような場所。タクシードライバーのシミズ(北村一輝)がパンを袋から出して食べていると、コースケという若い男(田中圭)が話しかけてくる。シミズは、乗せた女性が崖から自殺することが多く、「自殺幇助のシミズ」として一部で知られており、コースケはそのことでシミズに興味を持っているのだ。そこにドイ(古澤裕介)とミヤマ(内田慈)というカップルがやってくる。ドイは金持ちの息子、ミヤマはダンサーで、ドイはミヤマに惚れ込んでいる。ドイはシミズが地面に置いておいたパンの袋を踏んでしまうのだが、シミズはそれを知っていながら別に気にするでもない。
フタバという女(秋山菜津子)がやって来てシミズに話しかける。「崖まで行って欲しい」というのだ……。

シアター・ドラマシティでやる劇としてはかなり作家性の強い演劇である。そして難解。時系列をずらせば全て説明は出来る(そんなことをしても面白くはないのだが)のだが、ギミックが多用されているということもあり、正確なところを把握するのは困難である。
小劇場演劇のようなテイストを持っており、シアター・ドラマシティのようなキャパの場所でこうしたタイプの演劇をやるのは初めてではないだろうか。

劇中、ドイがミヤマに話しかける「小さい箱に入っているものを大きな箱に入れちゃったのでみんな大変だよ」というセリフがあるが、「箱」というのは劇場のことだろう。メタ的なセリフである。確かにやる方も大変だが、観る方も大変だ(小道具が小さくて、役者が何を持っているのか見えないのである。あとで確認したところ、やはり東京では小劇場であるベニサン・ピットで上演されていた)。

もしタイトルに沿った形で解釈するなら、冒頭に全ての答えは出そろっているわけで、時系列通りに物語は進んでおらず、シミズとコースケの二人のラインだけがある程度リアルで、その間を死者達が出たり入ったりしているということになる。強いメッセージ性があるわけではなく、寓意を用いているとも考えられないので、おそらく私の把握で大体はいいのだと思う。ただ推理ドラマではないので、そんな骨格を暴く作業をしても面白くない。むしろ、曖昧さが持つ要素を考えていった方が楽しい。
このタイプの演劇においては、実は事実が本当に事実であるかどうかはそれほど重要ではない。事実そのものではなく、それが「どのようにある」と捉えられるのかを探る方が重要である。
ラストで種はある程度までは明かされるのだが、そこで浮かび上がるのは人間という存在の曖昧さである。劇自体が曖昧な構造(推理ドラマの構造とは違い、全てのパーツがピタリと嵌るわけではない)を持っているのはそうした意味では必然でもある。

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2008年6月10日 (火)

隔てられて

命が掻き消される悲鳴が聞こえない人がいるということ。

すれ違い続けているということに無頓着な視線と思考。

嘘つきの鏡の前で微笑むだけの毎日。

私が私自身から隔てられてしまったとしても、それはどうということもない。よくあることでしかない。

けれど、私の体を通過して再び元の場所へと戻っていく眼差しによって隔てられた場所は誰のために生み出されていくのか。

そうしたものが生まれる一方で、体の一部が毎日のように死に続けている。隔てられたまま。目の前で。

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マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ) ストラヴィンスキー「《ペトルーシュカ》からの3楽章」ほか

現役最高との評価も受けているイタリアの天才ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ。
超人的なテクニックで聴く者を圧倒するポリーニはショパンやベートーヴェンの演奏にも定評がありますが、現代のピアノ曲も得意としており、ドイツ・グラモフォンへのデビュー録音(それ以前にEMIへの録音もある)に、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ヴェーベルン、ブーレーズのピアノ作品を選びました。

マウリツィオ・ポリーニ ストラヴィンスキー「《ペトルーシュカ》からの3楽章」ほか 収録されているのは、ストラヴィンスキーの「《ペトルーシュカ》からの3楽章」、プロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番、ヴェーベルンの「ピアノのための変奏曲」、ブーレーズの第2ソナタ。

いずれも高い技術力を必要とするピアノ曲ですが、ポリーニはこれらを楽々とクリア。まさに将来を約束された若者による輝かしいピアニズムを堪能することが出来ます。

ピアノ作品集/Pollini Stravinsky  Prokofiev  Webern  Boulez   (輸入盤)

ピアノ作品集/Pollini Plays Stravinsky  Prokofiev  Webern  Boulez (国内盤)

Maurizio Pollini

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これまでに観た映画より(25) 「グランド・ホテル」

DVDで映画「グランド・ホテル」を観る。名画として知られるが、まだ観たことはなかったのでレンタルビデオ店で探してきたのだ。
GGの愛称でも知られるグレタ・ガルボ出演作。1932年制作のアメリカ映画。

「グランド・ホテル」はベルリンの同名ホテルに集まる人々による群像劇。盛りを過ぎたバレリーナ、こそ泥、婿入りワンマン社長と彼にこき使われていた従業員、タイピストの女性などがこのホテルに泊まり、出会い、それぞれの人生の断片を見せ、去っていく。
脚本がよく練られており、「通り過ぎる場所」としてのホテルの哀感を出すことにも成功している。

ガルボはこの時27歳であるが、現代の27歳より大分年上に見える。他の俳優も現代の同年代の俳優に比べると落ち着いて見える。戦前の人は同じ年の頃であっても現代人に比べると10歳老けて見えるという説があるそうだが、それは本当のようだ。
ただ調べてみると、当時でもガルボは実年齢より上に見られがちだったそうで、本人も自分が老けてみられることをやはり気にしていたそうだ。そのためかガルボは36歳で引退してしまい、生涯独身を通し、引退以降はマスコミの前に出ることも一切なかったという。

それにしても1932年にアメリカはこれほどまでに洗練され、計算された映画を作っているのだ。こんな映画を作っている国と戦争しても日本は勝てるわけがない。

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まずいな

松たか子に誕生日のお祝いメッセージを送りたいがために、彼女の携帯公式サイトに登録してしまった。思いっ切りミーハーしてしまっているじゃないか。

あ、以前は松たか子のユニバーサルのホームページから誕生日のお祝いメッセージを送っていました。ということで前からミーハーしていたんですけどね。今もそのページは生きているのですが、今は松さんはBMGと契約しているので届くのかどうかわからなかったため(届かないということはないと思いますが、今日中にかどうかは不明)、携帯公式サイトに登録しました。毎月300円かかります。

ま、いいか。

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2008年6月 9日 (月)

生誕100年&没後40年 ヨーゼフ・カイルベルト指揮NHK交響楽団 ブラームス交響曲第1番

1908年、ドイツのカールスルーエに生まれ、1968年にオペラを指揮している最中に心臓発作で倒れ、帰らぬ人となったヨーゼフ・カイルベルト(ヨゼフ・カイルベルト)。ドイツ正統派のマエストロであり、60歳という若さで亡くならなかったら、その後の世界楽壇の勢力図を変えていたのではないかといわれるほどの実力者でした。

カイルベルトは、1965年にNHK交響楽団の指揮台に初めて立って大好評を得、1967年にはN響の名誉指揮者に任命されて日本での一層の活躍が期待されましたが、その翌年に亡くなりました。

ヨーゼフ・カイルベルト指揮NHK交響楽団 ブラームス交響曲第1番 ブラームスの交響曲第1番の演奏は、1968年5月、カイルベルトの死の2ヶ月前の録音。1960年代のN響は今に比べると音が洗練されていませんが、情熱的な演奏を繰り広げており、堅牢な構築力と濃い味わいを持つ、「質実剛健」という言葉がピッタリ来るカイルベルトの表現も流石です。東京文化会館でのライヴ収録。

併録されているのは、1966年にやはり東京文化会館でライヴ収録されたベートーヴェンの「エグモント」序曲。N響の合奏力は万全とはいえませんが、他の録音から窺える当時の日本のオーケストラのレベルを考えるとかなり高度な演奏が繰り広げられており、カイルベルトの指揮者としての統率力の高さがはっきりと示されています。

ブラームス/Sym.1: Keilberth / Nhk.so +egmont Overture

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誤変換

「いれたてのおちゃ」→ ×「入れた手のお茶」 ○「入れ立てのお茶」

「ほんじつかいてんのおみせ」→ ×「本日回転のお店」 ○「本日開店のお店」

などの誤変換を題材にして、「うちの変換は大丈夫です」というアピールをしていた「一太郎」(ジャストシステム)のCM。

しかし、ジャストシステムのIMEであるATOKも勿論完璧ではなく、妙な変換をすることがあります。

最近の誤変換で驚いたのは、「こうべしんぶん」を「頭新聞」と変換したこと。神戸新聞はそんなにマイナーなのか? というより神戸新聞を頭新聞と変換したら例の事件が連想されて不気味じゃないか。

それから歴史的用語にはATOKは弱いようで、「横浜正金銀行」を「横浜賞金銀行」と誤変換したことには笑いました。
「横浜賞金銀行」か。楽しそうな銀行だな。店内のあちこちから、「おめでとうございまーす!」という声が聞こえてきそうな。

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韓国ドラマ「怒った顔で振り返れ」DVDボックス

韓国ドラマ「怒った顔で振り返れ」のDVDボックスを紹介します。全16話を収録。DVD6枚組。日本語字幕スーパー付き。

「怒った顔で振り返れ」は、韓国KBSで2000年に放送された連続ドラマ。この春に日本でもDVDボックスが発売されました。

韓国ドラマ「怒った顔で振り返れ」DVDボックス

主演はチュ・ジンモ、イ・ミヌ。出演は、パク・ジニ、ペ・ドゥナ、イ・ウンジュほか。

中学時代から喧嘩に強いだけが自慢のイ・ドンフン(チュ・ジンモ)は、結局、暴力団・白頭会の組員となる。一方、子供の頃から成績優秀だった弟のドンジン(イ・ミヌ)は、家計を助けるために大学を中退して刑事になった。

白頭会で頭角を現していくドンフンと、捜査二課(暴力団対策課)に入り、ドンフンを追い詰めていくことになるドンジン。

ある日、ドンフンは恋に落ちる。相手はレストランのウェイトレスのアルバイトをしていた大学生のシン・ジョンヒ(パク・ジニ)。しかし、ジョンヒの父親で建設会社の社長であるシンは、実は白頭会と抗争を繰り返している暴力団・金星会を陰で操る存在でもあった。

人気が急上昇している韓国人俳優、チュ・ジンモの出世作。「リンダ リンダ リンダ」に主演するなど、日本でもおなじみのペ・ドゥナ(ドンフンとドンジンの奔放な妹役)、2005年に亡くなったイ・ウンジュ(ドンジンの高校時代のガールフレンドであるが、大学受験に失敗し、借金も背負ってホステスとして働いている薄幸な女性役)も出演。

初めのうちは、日本のドラマとの作り方の違いが気になりますが、馴れればはまります。家族愛、暴力団および暴力団系企業同士の抗争、薄幸の女性達の生き方など見所も多く、お薦め。

イギサ(亡くなってからもイ・ウンジュを愛し続ける人達)は必見のドラマです。

ドラマ/怒った顔で振り返れ(Box)

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2008年6月 8日 (日)

ヴィルムヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 シューベルト交響曲第9番「ザ・グレート」(1951年盤)

20世紀最高の指揮者と呼ばれるヴィルムヘルム・フルトヴェングラー。

フルトヴェングラーというと何よりもベートーヴェンの名演の数々で名高いのですが、ベートーヴェン以外の作曲家を指揮したフルトヴェングラーの音盤の中で私が気に入っているのはシューベルトの交響曲第9番(第8番)「ザ・グレート」の録音。フルトヴェングラーは「ザ・グレート」を何度も録音していますが、今日紹介するのは1951年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮したもの。ドイツ・グラモフォン。

ヴィルムヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 シューベルト交響曲第9番(第8番)「ザ・グレート」(1951年盤) 私が持っているCDには、シューベルトの「ロザムンデ」序曲がカップリングされていますが、現在は同じ組み合わせのCDは出ておらず、ハイドンもしくはウェーバーの作品が併録されたCDが出ています。「ザ・グレート」の音源は同じです。

1951年の「ザ・グレート」は、何よりもフルトヴェングラーの録音としては音質が良いのが特徴。モノラル録音ですが、音は鮮明でノイズも抑えられています。

演奏はスケール雄大であり、ベルリン・フィルの音にも勢いがあり、「ザ・グレート」の言葉にもっとも似付かわしい演奏となっています。

ちなみに「ザ・グレート」というタイトルですが、シューベルトの交響曲第6番と調が同じ(ハ長調)であるため、同じ調でより大きな曲という意味です。シューベルト本人の命名ではありません。アメリカではシューベルトの交響曲第6番を「リトル」と呼ぶこともあるようで、実際にハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮のアメリカ盤CDには、交響曲第6番に「ザ・リトル」とタイトルが書いてありました。

シューベルト/Sym.9: Furtwangler / Bpo +weber カップリングはウェーバーの「魔弾の射手」序曲

シューベルト/Sym.9: Furtwangler / Bpo +haydn: Sym.88 カップリングはハイドンの交響曲第88番「V字」 

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