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2009年2月15日 (日)

観劇感想精選(64) オリガト・プラスティコ 「漂う電球」

2006年10月14日 大阪・京橋の松下IMPホールにて観劇

大阪へ。京橋の松下IMPホールで、オリガト・プラスティコの公演「漂う電球」を観る。ウディ・アレン作、鈴木小百合:日本語訳、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(ケラ)演出。
出演は、広岡由里子、岡田義徳、高橋一生、伊藤正之、町田マリー、渡辺いっけい。
オリガト・プラスティコは広岡由里子とケラが2001年に結成したプロデュースユニット。今回が3回目の公演となる。

1945年、ニューヨーク・ブルックリンの安アパート。ポール(岡田義徳)はIQ148の天才でありながら、吃音であり、また発達障害をも抱えているようだ。親には内緒で登校拒否を繰り返し、高校も卒業できる見込みはない。

パート勤めの母親のイーニッド(広岡由里子)は高いIQを持ちながらパッとしないポールにいらついている(1945年当時、発達障害に関する研究はまだ進んでいなかった)。
ポールの弟のスティーブ(高橋一生)も学校が嫌いであり、今にも崩れそうなアパートと家庭に嫌気が差している。

父親のマックス(伊藤正之)は深夜のバーで働いているが、バーは流行らず、収入も乏しい上に、ベティ(町田マリー)という若い女に入れあげて、高価なプレゼントなどを贈っているため、家計の足しにはならない。

登校拒否して街をさまよっていたときに見かけて手品店の華やかな道具類に見せられたポールは、それらを購入。IQが高いだけにすぐに上達、手品に夢中になる。ただイーニッドは、「手品師なんて稼げない」と一刀両断。しかしある日、知り合いの弟であるジェリー(渡辺いっけい)が芸能マネージャーであり、ポールに期待していることを知ると、一転、ポールに手品師として芸能界に入るよう勧める。だが、人前に出るのが苦手なポールはそれを嫌がるのだった…。

思ったより地味な作品であったが、落ち着いた大人の演劇でもあった。スウィートビターな味わいがあり、しかもビターの方が強いが、いたずらに盛り上げようとするだけに軽薄な演劇になるよりはよっぽどいい。

役者陣では渡辺いっけいの芸達者ぶりにいつもながら感心する。ジェリー役が渡辺いっけいでなかったらこの劇の魅力は半減していたかも知れない。手品を披露するポール役の岡田義徳も全ての手品をそつなくこなしており、努力を称えたい。

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