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2009年2月 7日 (土)

景観・京都 ある視点

1200年の歴史を誇る街・京都。頼山陽により山紫水明と称えられた自然、数々の神社仏閣、歴史的建造物。日本の美が凝縮されたような街である。

京都というと、先に挙げたような歴史を感じさせる建築、街並み、そして時代を経て人間の手で整えられた自然などが真っ先に思い浮かぶ。だが、かつての街並みや建物がそのまま残っているわけではなく、時代と共に風景は移り、今はコンクリートのビルの間に、築100年前後の木造の古い住宅が挟まれる、といったようなカオス的な表情を見せている。

それを、「統一感がない」という人もいる。ヨーロッパの歴史都市のような整然としたところがないということだろう。

しかし整然とした統一感こそが歴史的な美なのだろうか。それはヨーロッパ的な思想に過ぎないのではないか。

「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。玉しきの都の中にむねをならべいらかをあらそへる、たかきいやしき人のすまひは、代々を経て尽きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。或はこぞ破れてことしは造り、あるは大家ほろびて小家となる。住む人もこれにおなじ」
 
鴨長明が『方丈記』の冒頭に記した無常。その無常という日本が生んだ美的価値を街として体現しているのが京都なのである。

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