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2009年3月14日 (土)

コンサートの記(38) ヘルムート・ヴィンシャーマン指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 いずみホール特別演奏会Ⅱ 2008

2008年11月27日 大阪・京橋、いずみホールにて

午後7時から、大阪・京橋にある、いずみホールで、「大阪フィルハーモニー交響楽団 いずみホール特別演奏会Ⅱ」を聴く。毎回、意欲的なプログラムが特徴の大阪フィルハーモニー交響楽団いずみホール特別演奏会であるが、今日は、J・S・バッハの「音楽の捧げ物」と「フーガの技法」の管弦楽バージョンを、J・S・バッハのスペシャリストであるヘルムート・ヴィンシャーマンが振るという、これまた興味深いプログラムである。

「音楽の捧げ物」は一部にオーケストレーションが施されているだけの作品で、「フーガの技法」に至っては使用楽器すら特定されていないという音楽。特殊な楽曲の演奏だけに、私がいた2階バルコニー席はほぼ満員になったものの、1階席には空席が目立つ。

ヘルムート・ヴィンシャーマンは、1920年生まれというから、もう88歳になる長老指揮者である。しかし、ステージ上の足取りは軽やかで、とてもそんな高齢の指揮者には見えない。

「音楽の捧げ物」「フーガの技法」ともにヴィンシャーマン自身により管弦楽編曲が行われたスコアでの演奏。「音楽の捧げ物」には、チェンバロの桒形亜樹子(くわがた・あきこ)が加わる。

いずれも単純なテーマによる主題が目眩く変奏を遂げ、各楽器がそれぞれに奏でる旋律が交錯し、音によるタペストリーを織りなすという、バッハの神がかり的な作曲技法が現れた作品。

次々に綾なす音が、徐々に花弁を広げ、遂には満開となる花のように広がりと奥行きと鮮やかさを増していく。

ヴィンシャーマンの指揮の下、大阪フィルも精緻な演奏を展開した。

アンコールとして、「主よ民の望みの喜びよ」が奏でられる。清々しい演奏であった。

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