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2009年3月 2日 (月)

コンサートの記(36) ラドミル・エリシュカ指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団第421回定期演奏会

2008年9月18日 大阪のザ・シンフォニーホールで

午後7時から、ザ・シンフォニーホールで大阪フィルハーモニー交響楽団の第421回定期演奏会を聴く。今日の指揮はラドミル・エリシュカ。1931年生まれのチェコの指揮者である。

プラハ音楽大学の指揮科教授、チェコ・ドヴォルザーク協会の会長などを務めるエリシュカは、チェコでは若いときから名声を博していたようだが、共産時代は国外での指揮活動が許されず、民主化がなった後も指揮活動より教育者としての働きを優先させたため、数年前に日本でもようやく名が知られるようになった指揮者である。2006年に札幌交響楽団に客演。絶賛されて、現在は札幌交響楽団の首席客演指揮者に就任している。

曲目は、ドヴォルザークの序曲「自然の王国で」、モーツァルトの交響曲第38番「プラハ」、ヤナーチェクの大曲「グラゴール・ミサ」。いずれもチェコに関係のある曲が並んでいる。

77歳のエリシュカ。年のせいか、足が悪いのか、歩き方がぎこちないが、指揮台の上ではかくしゃくとした指揮を展開する。基本的にはスツールに腰掛けての指揮だが、ここぞというところでは立ち上がって棒を振る。

チェコの指揮者というと、低音をしっかり響かせた渋い音を特徴とする人が多く、エリシュカも低音はしっかり響かせるが、彼の場合はそれよりも、各楽器の分離の良さが目立つ。大フィルの金管群がいつもよりスマートな音を出すのも印象的である。

序曲「自然の王国で」は、全ての音がドヴォルザークのものとして鳴り響き、「プラハ」交響曲は木管が特に生きた透明度の高い名演を繰り広げた。

そしてメインの「グラゴール・ミサ」が圧倒的名演。エリシュカの解釈は明晰そのもので、大フィルも濁りのない音と高い技術でエリシュカの指揮に応える。大阪フィルハーモニー合唱団と4人のソリストも充実した歌を聴かせてくれた。

エリシュカは前評判以上の実力の持ち主であった。

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