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2009年3月の28件の記事

2009年3月31日 (火)

リプトン ビターキャラメルミルクティー

リプトン ビターキャラメルミルクティー

マックスコーヒーは別名「飲むキャラメル」ともいわれますが、マックスコーヒー以上に飲むキャラメル的なのが、リプトンのビターキャラメルミルクティー。

濃厚なキャラメルの風味に、紅茶のちょっとした苦味が絶妙のアクセントになっていて、まろやかな味わいにほっとさせられます。

リプトン ビターキャラメルミルクティー 24本入り(楽天市場)

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ブログパーツ「今日の中国」を設置しました

中国在住の税理士が、中国で撮った写真を毎日お届けするというブログパーツ「今日の中国」を設置しました。

左側サイドバーの最下段にあります。御覧下さい。

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2009年3月30日 (月)

カルビー ポテトチップス のりしお【西日本版】

カルビー ポテトチップス のりしお【西日本版】

カップラーメンの味に、東日本版と西日本版があるのは比較的有名ですが、ポテトチップスにも違いがあります。カルビーポテトチップスの、のりしお味【西日本版】。私は関東出身ですので、【東日本版】の味もよく知っていますが、【西日本版】は【東日本版】に比べて海苔の風味が豊かです。

個人的には【東日本版】の方が好きですが、【西日本版】も美味しいです。今はネットでどちらも購入出来るので、食べ比べてみるのも一興かも知れません。

カルビー ポテトチップス のりしお【西日本版】 12袋入り(楽天市場)

カルビー ポテトチップス のりしお【東日本版】 12袋入り(楽天市場)

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2009年3月29日 (日)

無明の日々(1) 「序」

「序」

夜明け前の一番濃い闇の道を歩き続ける。夜が明けるのはわかっている。しかしそれ故に闇はひときわ濃厚な臭気を放つ。

闇の道を歩き続けること、それが全人間の宿業である。一見そうは見えない人の人生でもそうだ。先は見えない、しかし人間には想像力がある、だからこそ予想が出来るのだが、そのために辛い。

不安という名の無明が密度を増し、知り得ない知識、知っているつもりの奢り、そうした無明が闇を照らし、視界を奪う。

私は知り得ない世界を生きている。光のない無明の日々。その無明の我を省みて、すり足で歩を進める。無明の所在地を明らかにするために。無明の意味を探す決意で。

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ロリン・マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団 「シベリウス交響曲全集」

ロリン・マゼールがピッツバーグ交響楽団を指揮して録音した「シベリウス交響曲全集」を紹介します。ソニー・クラシカル。

ロリン・マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団 「シベリウス交響曲全集」 マゼールというと、現役最高峰の天才音楽家ですが、一方で、見得とハッタリの多い指揮者というイメージもあり、シベリウス指揮者からは遠い存在のように思われます。

しかし、実際は若い頃にウィーン・フィルと「シベリウス交響曲全集」を完成、そしてピッツバーグ交響楽団とも2度目の「シベリウス交響曲全集」を制作と、シベリウスを得意にしているようです。

マゼールのスコアの読み込みは深く、通常の彼とは全く違って余計な演出をしません。シベリウスの音楽にとっては演出過剰は禁忌だと見抜いているのでしょう。

寂たる雰囲気と霊感に満ちた交響曲第6番の演奏などはベストに近い仕上がりであり、マゼールの才能が十全に発揮されています。

Sibelius : Symphonies nos 1-7 / Rachlin , Maazel & Pittsburgh SO

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2009年3月28日 (土)

奇妙な人々

やりたい放題やりながら、「自分は我慢してるのに」というお方、自分以外の世の人が我慢していないとでもいうのだろうか。

「世間知らず」という言葉が服を着て歩いているようなお嬢さん。しきりに自分は世に通じているようなことをいうけれど、あなたのいう世とは、この地球(ほし)のことではないのでしょう。

話の内容がわからないのに、レベルを云々するお山の大将。それは外国語を一切知らないのに、異なった言語を日本語のみで解釈しようとする愚行中の愚行に同じ。

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2009年3月27日 (金)

Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2009 サンケイホール・ブリーゼ

Ryuichi Sakamoto Playing The Piano 2009

大阪・西梅田のサンケイホール・ブリーゼで、坂本龍一のピアノコンサートを聴いてきました。1曲だけカメラ撮影化の曲があり、みんなで撮影しました。更に撮った写真を指定先に送ると抽選で1名に坂本龍一からプレゼントメールが届くそうですが、私の携帯カメラは感度が悪いので、送ったとしても当たることはないでしょう。

コンサートの感想(「猫町通り通信」からの転記)
サンケイホール・ブリーゼで坂本龍一のピアノコンサートを聴く。2階席で、視覚的には余り良くなかったが、音は良く聞こえる。

坂本の新作、「Out Of Noise」からの数曲を奏でた後、「ここからは決まっていない」ということで、今回のツアーでは、毎日、違う曲を演奏しているそうである。客席からのリクエストで「東風」を弾き、その後は、「Behind The Mask」や、「ぽっぽや」、「energy flow」、「シェルタリング・スカイ」など、お馴染みの曲が演奏される。

アンコールでは、「美貌の青空」、「Happy End」、「Put Your Hands Up」などこれまた名曲が演奏される。鳴り止まない拍手に応え、坂本はコンサート終了のアナウンスがあった後も登場し、「チベッタン・ダンス」を弾く。
充実したコンサートであった。

ちなみに、当日の演奏は、iTunesで聴くことが出来る。

坂本龍一 - osaka 032709

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2009年3月24日 (火)

ザ・ブルーハーツ 「THE BLUE HEARTS」

80年代を代表するバンド、ザ・ブルーハーツのデビューアルバム「THE BLUE HEARTS」を紹介します。

ザ・ブルーハーツ 「THE BLUE HEARTS 代表曲として余りにも有名な「リンダ リンダ」や、「終わらない歌」などを収めた名アルバム。

甲本ヒロトと真島昌利は、ブルーハーツの後身であるザ・ハイロウズやザ・クロマニヨンズでも見られるような平易で親しみやすいコード進行とシンプルにして奥深い歌詞をこの時点でものにしており、一見ぶっきらぼうに思えるものの、よく聴くと高い知性と社会性を兼ね備えた音楽を展開しています。

パワフルにして痛切な音楽は今でも聴く者の心を打ちます。

THE BLUE HEARTS 「THE BLUE HEARTS」(HMV) icon

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2009年3月22日 (日)

ひろさちや 『「狂い」のすすめ』(集英社新書)

シェイクスピアの『リア王』に、「狂った世界にあって狂っているならまともな証拠」というセリフがありますが、ひろさちやの『「狂い」のすすめ』(集英社新書)もまた、狂乱の現代世界にあって、狂った世間と、狂いと哲学でもって闘おうと呼びかける本です。

ひろさちや 『「狂い」のすすめ』 「闘う」という言葉は本書にも出てきますが、ひろさちやの飄飄とした語り口もあり、大上段に構えたものではありません。

なお、ご存じの方も多いかと思いますが、ひろさちやは仏教を中心にした宗教をわかりやすい語り口で書き綴る人気思想家です。

苛酷な競争社会にあって、無意識にその奴隷となることをよしとする精神がいつの間にか形作られてしまっている流れに、ちょっと抵抗してみようかという時に読むといい本です。

世間の物差しではなく、それを超えた物差しを持ち、仏が書いたシナリオの登場人物を楽しく演じる。そうした世界観にほっとさせられる一冊です。

ひろさちや 『「狂い」のすすめ』(集英社新書) 紀伊國屋書店BookWeb

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2009年3月21日 (土)

京のラーメン店(4) 「天下一品」北白川総本店

京のラーメン店 「天下一品」北白川総本店

白川通にある「天下一品」北白川総本店。ベッキーが出演しているCMでお馴染みのラーメンチェーン店「天下一品」の総本店。北白川を名乗るが、住所は左京区北白川ではなく左京区一乗寺にある。こってりスープが特徴。京都のラーメン店の代表的存在である。

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2009年3月18日 (水)

単一幻想

日本は単一民族国家だという幻想。それがこの国の住民の心から拡がりを奪う。

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厳しさと愚かしさ

厳しさと愚かしさは双子の兄弟である。見分けるには賢明でなければならない。

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1秒毎の創造

先人に学ぶことは大切だけれど、成功者の真似をしても大抵は上手くいかない。
結局人生は1秒1秒毎の創造なのだ。誰も彼も創造者だ。

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2009年3月17日 (火)

これまでに観た映画より(41) 「風花」

DVDで日本映画「風花」を観る。小泉今日子、浅野忠信主演のロードムービー。監督:相米慎二。これが相米監督の遺作となった。出演は、柄本明、香山美子、小日向文世、麻生久美子、鶴見辰吾ほか。
2000年の作品。

私はロードショー時に東京・渋谷のシネアミューズで「風花」を観ている。展開が淡々としているので、当時は「長いなあ」という印象を受けたのだが、今になって見返してみると、長いという感じは受けず、面白く感じる。こちらも年を取ったので、ロードショー公開当時はわからなかったこと、──演技的にも、ストーリー的にも演出的にも──がはっきりわかるようになった。年は取るものだ。

相米演出の代名詞ともいうべき長回しなどは、今だからその本当の凄さがわかる。
生きることをテーマにした映画が相米監督の遺作になったというのも象徴的である。

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2009年3月14日 (土)

上松美香 「カヴァティナ」

日本を代表するアルパ奏者、上松美香のアルバム「カヴァティナ」(ユニバーサル)を紹介します。

上松美香 「カヴァティナ」 タイトルになっている「カヴァティナ」は、映画「ディア・ハンター」のテーマ曲で、コンサートでもアンコールの定番になっているギター曲ですが、上松はこれをアルパで演奏、ギターよりも艶のある響きで奏でられています。

表題曲の他にも、映画「禁じられた遊び」のテーマ曲となった「愛のロマンス」のアルパ編曲、アルパ発祥の地である南米の作曲家の作品、エリック・クラプトンの「ティアーズ・イン・ヘブン」の編曲、また上松本人が作曲した作品も収録。

初回盤はSHMCDです。

上松美香 「カヴァティナ」(HMV) icon

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コンサートの記(38) ヘルムート・ヴィンシャーマン指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 いずみホール特別演奏会Ⅱ 2008

2008年11月27日 大阪・京橋、いずみホールにて

午後7時から、大阪・京橋にある、いずみホールで、「大阪フィルハーモニー交響楽団 いずみホール特別演奏会Ⅱ」を聴く。毎回、意欲的なプログラムが特徴の大阪フィルハーモニー交響楽団いずみホール特別演奏会であるが、今日は、J・S・バッハの「音楽の捧げ物」と「フーガの技法」の管弦楽バージョンを、J・S・バッハのスペシャリストであるヘルムート・ヴィンシャーマンが振るという、これまた興味深いプログラムである。

「音楽の捧げ物」は一部にオーケストレーションが施されているだけの作品で、「フーガの技法」に至っては使用楽器すら特定されていないという音楽。特殊な楽曲の演奏だけに、私がいた2階バルコニー席はほぼ満員になったものの、1階席には空席が目立つ。

ヘルムート・ヴィンシャーマンは、1920年生まれというから、もう88歳になる長老指揮者である。しかし、ステージ上の足取りは軽やかで、とてもそんな高齢の指揮者には見えない。

「音楽の捧げ物」「フーガの技法」ともにヴィンシャーマン自身により管弦楽編曲が行われたスコアでの演奏。「音楽の捧げ物」には、チェンバロの桒形亜樹子(くわがた・あきこ)が加わる。

いずれも単純なテーマによる主題が目眩く変奏を遂げ、各楽器がそれぞれに奏でる旋律が交錯し、音によるタペストリーを織りなすという、バッハの神がかり的な作曲技法が現れた作品。

次々に綾なす音が、徐々に花弁を広げ、遂には満開となる花のように広がりと奥行きと鮮やかさを増していく。

ヴィンシャーマンの指揮の下、大阪フィルも精緻な演奏を展開した。

アンコールとして、「主よ民の望みの喜びよ」が奏でられる。清々しい演奏であった。

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2009年3月12日 (木)

好きな短歌(30)

うろじよりむろじへ帰る一休み雨降らば降れ風吹かば吹け 一休宗純

一休が若い頃に師の前で歌った歌。これにより一休との名を賜る。

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2009年3月11日 (水)

良い演劇の見方

疑え、疑いすぎるな。

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2009年3月 9日 (月)

プロ野球チームをつくろう!ONLINE2に参戦しています

オンライン野球ゲーム「プロ野球チームをつくろう!ONLINE2」(SEGA)に、京都フィロソファーズというチーム名で参加しています。

「プロ野球チームをつくろう!ONLINE2」 http://www.yakyutsuku-online.com/

私が住む京都。京都といえば哲学の「京都学派」ということで、フィロソファーズと名付けてみました。

戦績はまずまず。最初のペナントでは惜しくも負け越し、2度目のペナントは勝ち越したものの下位、今のペナントではそこそこの順位につけています。

それにしても、今のゲームのグラフィックは本当にリアルですね。PS3の野球ゲームは更にリアルだというし。私が子供の頃に流行ったゲームウォッチからは想像出来ないほどの進歩です。

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2009年3月 8日 (日)

京都サンガF.C.開幕戦。エキサイティングシートで観戦しました

京都サンガF.C.開幕戦。エキサイティングシートで観戦

西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場での、京都サンガF.C.の開幕戦、対ヴィッセル神戸戦を観に行きました。

今年から、西京極では、陸上のトラックの真後ろに仮設スタンドを設けた「エキサイティングシート」なるものが発売されるようになり、「ものは試し」と、そのエキサイティングシートのチケットを買って観戦しました。

エキサイティングシートからのピッチの眺めは御覧の通り。ゴールに近いので、ゴール前での競り合いは迫力があります。一方で、グラウンドを俯瞰で見ることが出来ないので、各選手が、どの位置で、次に何を狙っているのかを予測するのが難しいという難点もありました(選手のポジショニングこそがサッカーの試合を生で観る一番の醍醐味であるのですが)。

とはいえ、ピッチの芝の匂いが風に乗ってやってくるなど、間近でサッカーを見ることの楽しみが感じられたのも事実です。

試合は渡邊大剛のゴールにより、サンガが1-0でヴィッセルを下し、好スタートを切りました。

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2009年3月 7日 (土)

門徒もの知らず

「門徒もの知らず」という言葉があります。基本的には悪口です。

門徒とは浄土真宗(真宗)の檀徒のこと。浄土真宗は、迷信を信じず、ひたすら「南無阿弥陀仏」といっていればいいということ。迷信は信じないので六曜も信じず、友引だろうが何だろうが葬儀を行って構わないということになっています。

このことから、「門徒物忌み知らず」が「門徒もの知らず」に繋がったという説が主に浄土真宗側から出ていますが、本来が、「門徒もの知らず」の後ろに他の宗派の悪口(「法華骨なし」など)が並んで一セットであるということ、また「門徒物忌み知らず」という言葉が古い文献に見られないということから、「門徒もの知らず」の方が「門徒物忌み知らず」より先に出来た言葉だと思われます。

さて、浄土真宗の葬儀の仕方も特別でして、迷信は排除、ということでお清めの塩は用いません。焼香の際は、香を頭に押し頂くことはなく、線香は火を付けずに、折って香炉に置きます。

他の宗派は必ずといっていいほどやることをやらないというのも、浄土真宗が「もの知らず」と思われる所以だと思われます。

逆の見方をすれば、他の宗派の人が浄土真宗の在り方を知らないということでもあり、どっちもどっちということになるのですけれどね。

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2009年3月 6日 (金)

観劇感想精選(66) 「リア王」

2008年2月22日 大阪のシアター・ドラマシティにて観劇。

午後6時30分より、大阪のシアタードラマシティで蜷川幸雄演出の公演「リア王」を観る。タイトルロールを演じるのは平幹二朗、コーディリアに内山理名、ゴネリルは銀粉蝶、リーガンにとよた真帆、グロスター伯に吉田鋼太郎、エドマンド:池内博之、エドガー:高橋洋、ケント伯に嵯川哲朗、道化に山崎一。テキストはいつも通り松岡和子の翻訳を使う。

「リア王」のようなよく知られたテキストを使うとなると、蜷川幸雄演出といえども完全に納得がいくというところまで行き着くは困難だ。

平幹二朗のリア王は、狂気の演技が想像以上に素晴らしく、リア王としては最高レベルと言っても過言ではないだろう。ただ、嵐の場面での狂乱の場は意外に迫力が出ていなかった。それよりも嵐の場面では天井から石が次々落とされて、それはそれで迫力は出ていたが、落ちる石の数が多すぎて、観る側としても俳優の演技に集中しづらいということもあった。

コーディリアに内山理名はちょっと違うんじゃないかと思ったが、コーディリアの不器用さを強調するような演出であり、小細工はむしろ不要なので、冒頭の場面などは嵌っていた。

ゴネリルとリーガンは良い味を出していたが、ゴネリルのキャラクター造形にピントが絞られていなかったため、最後のシーンが唐突に感じられた。コミカルな要素を増やそうという演出の意図はわかるし、ある程度成功もしていたが、もう少し詰められたはずなのだが。

魅力的な悪役であるエドマンドを演じる池内博之。凄みはあったが、奸智に長けたところ(更にいうと自分の才に酔ったナルシストなところ)も出せるともっと良かった。池内はエドマンドに惚れ込んでいたのか(エドマンド役には多くの俳優が惚れ込むと思うが)ストイックに過ぎる場面が見られた。

エドガーを演じたニナガワ・スタジオ出身の高橋洋、グロスター伯役の吉田鋼太郎は予想を上回る好演。山崎一は道化役というイメージではないが、あれはあれで良いのではないか。

山崎一が演じる道化役は狂言の所作を取り入れており、他にも舞台背景に能舞台にあるような松が描かれていたり、邦楽を使ったりと「和」のテイストが今回も出ていた。登場人物が毛皮を着ていたのは、蜷川の「リア王の登場人物=蛮族」という解釈ゆえだろう。

リア王&ゴネリル&リーガン&コーディリアと、グロスター&エドガー&エドマンドの相似形はシェイクスピア研究者に良く言われることだが、そこもある程度はわかりやすく示されていた(勿論、露骨にではない)し、それゆえにリアとグロスター二人の場面の悲惨さも際立っていた。

第1幕、第2幕の後に休憩が入り、第3幕、第4幕、第5幕が後半として上演されたが、前半はかなりの完成度で、後半はそれに比べると全体的な水準では落ちていた。ただ平幹二朗は後半になって演技に一層の冴えが出て、全体のレベルを押し上げていたように思う。

「リア王」には人間の愚かしさ(冒頭の、リア王が娘達にいかに自分を愛しているか語らせるという場面からして、あらゆる意味における人間の愚劣さが噴出している)、ピカレスクとしての要素(特にエドマンド)、それらがない交ぜになった悲惨さ、といった主題があるが、蜷川演出はそれらを等しく出そうとして、逆に全体としての輪郭がぼやけてしまったところがあるようだ。「やれることはやれるだけやってやろう」と意気込みは買えるけれど、一つの主題(「人間の愚かしさ」が一番だと思う)に収斂させる方向も可能なので、そうした方が良かったのではないだろうか。しかしそれをやっている蜷川は蜷川ではないという見方も出来る。そこが明らかに演出家がトップに来る(演出家が一番の売りである)公演の難しさでもある。

とにかく今回の公演は平幹二朗のリア王が最大の見所であることだけは間違いないだろう。

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観劇感想精選(65) 「ドレッサー」

2005年9月16日 シアター・ドラマシティにて観劇

大阪へ。シアター・ドラマシティで「ドレッサー」を観るためだ。

「ドレッサー」は、『戦場のピアニスト』で知られる南アフリカ出身の劇作家、ロナルド・ハーウッドの作品。演出は鈴木勝秀。
出演は西村雅彦、平幹二郎、松田美由紀ほか。
西村雅彦は私が最も好きな舞台俳優の一人だが、彼の舞台を生で観るのは4年ぶりである。

第二次大戦下のロンドンが舞台。毎夜毎夜ドイツ軍による空襲がある。そんな中で、ある劇団が毎日のように日替わり演目でシェークスピア劇を演じていた。今夜のプログラムは『リア王』。しかし高齢の座長(平幹二郎)は病気で入院。舞台の幕が上がるかどうか難しい中、ドレッサー(衣装係兼付き人)のノーマン(西村雅彦)と座長夫人(松田美由紀)が座長について話している。ノーマンは座長のお気に入りで、ノーマンも座長が好きだ。一方、座長夫人(実は籍は入れていない)は座長の病状を心配しているが、夫の傲慢ぶりに呆れ気味でもある。

ノーマンが座長について語るかなり長いせりふがある。英語だとそうでもないのだろうが、日本語でやると奇異に映る。
この長ぜりふの場面での西村の演技はノーマンの小心ぶりを強調しすぎた感じで、本来の西村が得意とする「傲慢で小心な男」の、傲慢な面があまり生きていないようだ。翻訳劇独特の口調での長ぜりふはやはり難しく、言葉に気を取られたということもあるのだろう。

座長は勝手に病院を抜け出して楽屋にやって来る。しかし、リア王を演じられるのかどうか微妙な状態であり…。

バックステージものであるが、本番の舞台裏を描いた切迫感より、人間ドラマに重点が置かれている。ただ、翻訳物の常で、外国人が持つ特性を、海外で生活したことのない私などはよく知らないので、部分的にわかりにくいところがある。映画なら本物の外国人が演じるので、ちょっとした仕草でわかる場合があるのだが、当然ながら日本人の俳優にそれを望むのは酷である。
また人間心理の奥行きは出ていたと思うが、心情吐露が多すぎて、物語の展開の妙が犠牲になったきらいがある。

平幹二郎は、座長の偏屈ぶりを上手く演じている。貫禄もある。意外性がないのが物足りないが、ベストなキャスティングであろう。

ラストは暗いが、軽さもある。今日は軽さの方に重心が行ってしまって、事態の深刻さが伝わってこないもどかしさもあったが、座長を愛するが故に平気で悪態もつけ、強がりを言うが実は脆いノーマンという男を、西村は的確に把握し、演じていた。

翻訳劇だけに、先に書いた理由で作品自体はあまり楽しめなかったが、西村雅彦と平幹二郎の掛け合いは見物であった。

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2009年3月 4日 (水)

DVD 柴田淳 「JUN SHIBATA CONCERT TOUR2008 月夜PARTY vol.1 ~しばじゅん、アイスクリームからサニーへ~」

柴田淳が2008年の秋に行った全国ツアーの最終日、東京国際フォーラム・ホールAでのコンサートの模様を全曲収録されたDVDが発売されました。「JUN SHIBATA CONCERT TOUR2008 月夜PARTY vol.1 ~しばじゅん、アイスクリームからサニーへ~」(ビクター・エンタテインメント)です。

柴田淳 DVD「JUN SHIBATA CONCERT TOUR2008 月夜PARTY vol.1 ~しばじゅん、アイスクリームからサニーへ~」


ちなみにジャケットのイラストは柴田淳本人の手によるものです。

しばじゅんさんが音楽を志すきっかけとなった憧れの人、塩谷哲との共演もこのコンサートで果たされました。

シングル曲でもある「カラフル」にはじまり、自ら代表作という「月光浴」、「となりの部屋」、「それでも来た道」の3曲が立て続けに歌われたり、最新アルバム『親愛なる君へ』に収録された人気曲「君へ」、ジャジーな「メロディ」、しばじゅんさんの人生ソング「ため息」など、全18ナンバー16曲と、デビュー曲である「ぼくの味方」など2曲のアンコール曲。アカペラで歌った「花吹雪」などを収録。

ボブカットのウィッグをつけ、4種類の衣装で登場する、しばじゅんさんのパフォーマンスも魅力的です。

柴田淳 「JUN SHIBATA CONCERT TOUR2008 月夜PARTY vol.1 ~しばじゅん、アイスクリームからサニーへ~」 icon

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コンサートの記(37) 塩谷哲ピアノ・ソロ・コンサート2009 in KYOTO

2009年2月7日 京都府立府民ホールALTI(アルティ)で

午後6時から、京都府立府民ホールALTIで、塩谷哲(しおのや・さとる。愛称は「ソルト」)のピアノ・ソロ・コンサートを聴く。

塩谷哲は日本を代表するジャズピアニスト。オルケスタ・デラ・ルスのピアニストとしてスタートし、佐藤竹善とユニットを組むなどして活躍。柴田淳や小林香織といった若手とも共演している。

塩谷哲がALTIで演奏会を行うのは今日が初めてだそうだ。

自作曲の他、小曽根真、チック・コリアなどのジャズピアニストの作品、また、「枯葉」などのスタンダードナンバーも弾く。

MCは、「あけまして、福は内」という最初の一言からわかるとおり、ユーモアをふんだんに交えた楽しいものである。

後半、下手側の入り口が開いたが、塩谷は客席の後ろから登場。意表を突くのが好みのようだ。そして後半の1曲目は、即興演奏「まともに出られない人」。独特の笑いのセンスのある人だ。

最新アルバムは、ピアノ・ソロ・アルバム「ソロ・ピアノ・ソロ・ソルト」で、3月に発売。その後、全国ツアーを行う。関西では大阪と西宮でライブがある。

西宮の会場は、兵庫県立芸術文化センター小ホール神戸女学院ホールである。神戸女学院がネーミングライツの権利を得たのでこういうホール名になっているのだが、紛らわしい。塩谷も、「え? 神戸女学院ホール? 男性は入れるんでしょうか?」と、学校内のホールだと思い込んでいるようだった。やはり、学校がネーミングライツの権利を得るというのは何か違う気がする。私立の学校は生き残りをかけて必死なのかも知れないけれど。

それはともかくとして、今日が初演というナンバーも多く、塩谷のトークも冴えていて、楽しいコンサートであった。

塩谷哲 ピアノ・ソロ・コンサート 2009 in KYOTO

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2009年3月 2日 (月)

コンサートの記(36) ラドミル・エリシュカ指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団第421回定期演奏会

2008年9月18日 大阪のザ・シンフォニーホールで

午後7時から、ザ・シンフォニーホールで大阪フィルハーモニー交響楽団の第421回定期演奏会を聴く。今日の指揮はラドミル・エリシュカ。1931年生まれのチェコの指揮者である。

プラハ音楽大学の指揮科教授、チェコ・ドヴォルザーク協会の会長などを務めるエリシュカは、チェコでは若いときから名声を博していたようだが、共産時代は国外での指揮活動が許されず、民主化がなった後も指揮活動より教育者としての働きを優先させたため、数年前に日本でもようやく名が知られるようになった指揮者である。2006年に札幌交響楽団に客演。絶賛されて、現在は札幌交響楽団の首席客演指揮者に就任している。

曲目は、ドヴォルザークの序曲「自然の王国で」、モーツァルトの交響曲第38番「プラハ」、ヤナーチェクの大曲「グラゴール・ミサ」。いずれもチェコに関係のある曲が並んでいる。

77歳のエリシュカ。年のせいか、足が悪いのか、歩き方がぎこちないが、指揮台の上ではかくしゃくとした指揮を展開する。基本的にはスツールに腰掛けての指揮だが、ここぞというところでは立ち上がって棒を振る。

チェコの指揮者というと、低音をしっかり響かせた渋い音を特徴とする人が多く、エリシュカも低音はしっかり響かせるが、彼の場合はそれよりも、各楽器の分離の良さが目立つ。大フィルの金管群がいつもよりスマートな音を出すのも印象的である。

序曲「自然の王国で」は、全ての音がドヴォルザークのものとして鳴り響き、「プラハ」交響曲は木管が特に生きた透明度の高い名演を繰り広げた。

そしてメインの「グラゴール・ミサ」が圧倒的名演。エリシュカの解釈は明晰そのもので、大フィルも濁りのない音と高い技術でエリシュカの指揮に応える。大阪フィルハーモニー合唱団と4人のソリストも充実した歌を聴かせてくれた。

エリシュカは前評判以上の実力の持ち主であった。

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2009年3月 1日 (日)

明治のカール カレーがけ復刻版が出ました

明治のカール カレーがけ復刻版

以前にも紹介しましたが、明治製菓の「カール」。私はカレー味が好きなのですが、何度か復活しているものの、いずれも一時的なもので、このごろは食べることが出来なかったのですが、カール発売40周年を記念して行われた「もう一度食べたい懐かしい味」投票で、カレーがけが1位となり、カレー味が復活しました。子供の頃によく食べていたカールのカレー味ですが、今食べてもなかなか美味しいです。

カール カレーがけ 10袋(楽天市場)

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これまでに観た映画より(40) 「害虫」

DVDで映画「害虫」を観る。宮﨑あおい初単独主演作。塩田明彦監督作品。2002年公開。出演は宮﨑あおい、蒼井優、りょう、田辺誠一、伊勢谷友介、天宮良、大森南朋、沢木哲ほか。

中学1年生の北サチ子(宮﨑あおい)は精神的に不安定なところのある母親(りょう)と二人暮らし。登校拒否をしており、当たり屋や万引きなどをしているタカオという少年(沢木哲)や、精神薄弱の中年キュウゾウらと街で過ごしている。
実はサチ子は小学6年生の時に担任の教師だった緒方(田辺誠一)と恋をしてしまい、緒方は責任を取って教師を辞めていた…。

セリフを徹底して抑え、不安定なアングルを多用するなど、いかにも単館向け映画という趣を持つ映画。かなり陰惨な内容で、ラストも救いがないのだが、淡々とした描き方をしているためか暗い感じは余り受けない。

文化祭のフォークダンスや学内合唱コンクールのシーンは私も往時を思い出して甘酸っぱい気持ちになった。

主演の宮﨑あおいは、撮影当時、15歳か16歳。顔はまだ子供だし、メイキング映像を見ていても子供っぽいのだが、ロケの場面で、撮影開始の直前まで子供じみたギャグを言っていったのに、スタートの声が掛かると同時に女優の顔になってしまうのが凄い。

「害虫」はフランス・ナント三大陸映画祭で審査員特別賞を獲得。また宮﨑あおいは主演女優賞を受賞した。

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