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2009年5月13日 (水)

高橋久仁子著『フードファディズム メディアに惑わされない食生活』(中央法規出版)

群馬大学教育学部教授の高橋久仁子氏の著書、『フードファディズム メディアに惑わされない食生活』(中央法規出版)を紹介します。

高橋久仁子著『フードファディズム』(中央法規出版) タイトルになっている「フードファディズム」とは、“食べ物や栄養が健康や病気に与える影響を過大に評価したり信じたりすること”です。健康ブームに乗って、健康食や様々な食事療法が生まれていますが、それらの多くに買わせるためのトリックが仕掛けられています。

例えば、食品は効能を謳うことが出来ないことが薬事法によって定められています。しかし、健康食品を売る側は、効果があるかのような曖昧な文章によって購入を促します。それにまんまと乗せられないようにするために、著者は“「行間を読ませようとする」情報に注意が必要である”と述べています。

某健康情報番組が犯した過ちを繰り返させないためにもこうした本を読むことは重要だと思いますが、この本を紹介しようと私が思った動機は、ある比較的よく知られた食事療法のウェブサイトを見たことが原因です。そのサイトでは長嶋茂雄氏が脳梗塞に倒れた原因が食事にあったとして、そのサイトが勧める食事療法を行っていれば長嶋氏は脳梗塞にならずに済んだという内容が書かれていました。それを読んだ私は、人の不幸を宣伝の種にしようとする神経、あたかも長嶋氏に落ち度があったかのように書くことの出来る神経を疑うと同時に怒り心頭に発してしまったわけです。

日々の食事も資本主義の完全統治下に置かれてしまった現代社会。口当たりの良い宣伝文句に踊らされないようにするために、そして健全な意識であるために、こうした書籍が広く読まれることを願っています。

高橋久仁子著『フードファディズム』(中央法規出版) 紀伊國屋書店BookWeb

高橋久仁子著『フードファディズム』(中央法規出版) bk1

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