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2009年7月 1日 (水)

コンサートの記(46) 大植英次指揮ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー来日公演2009

2009年6月21日 大阪・福島のザ・シンフォニーホールで

雨の朝を迎える

午後2時から大阪のザ・シンフォニーホールで、大植英次指揮ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニーの来日公演に接する。大植英次はハノーファーでの音楽活動が評価されて、ドイツ・ニーダーザクセン州功労勲章一等功労十字賞を受賞したばかりで、凱旋公演となる。

演目は、マーラーの交響曲第9番。

客の入りは、2階席正面に空席が目立ったが残りは埋まっていた。大植は大阪フィル時と同様に、北ドイツ放送フィルもヴァイオリン両翼配置、コントラバスは最後列に横一列に並べて演奏させる。

悠然とした音運びによるマーラーで、演奏時間は約100分。細部を拡大するように演奏するところもあった。
北ドイツ放送フィルは、音の立体感、艶と輝き、パワー、いずれにおいても大阪フィルよりずっと上である。おそらくハーモニーに対する感性が、日本人奏者とドイツ人奏者とでは違うのだろう。また、個々の資質の違いも当然あると思われる。大阪フィルと違い、緩やかなテンポでも間延びしないのは流石だ。

まさに慟哭、涙で押し流されるような第4楽章が出色の出来であった。「死に絶えるように」と記されたラストの寂しさなども印象的である。

最後の音が消えても大植はなかなか腕を下ろさない。1分かそれ以上の間があり、ようやく拍手が起こり、瞬く間に怒濤のように盛り上がる。

拍手は15分以上も続き、楽団員全員が退場した後も大植一人が登場して拍手を受けた。大植はガッツポーズに投げキッスで拍手に応えていた。

ホールに入るときは小雨もぱらついていたが、出る時は晴れ。名演を天が祝福しているかのようだった。

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