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2009年7月30日 (木)

演劇人=無知?

ずいぶん前になるけれど、大阪を代表する演劇人であるわかぎゑふさんが書いた、こんなエッセイを読んだことがある。

わかぎゑふさんが主宰する劇団にOという女性(エッセイでは実名が挙げられていたがここでは一応イニシャルだけにしておく)が制作の手伝いのためにやってきた。ある時、制作のチームで雑談をしているときに話題がイタリア旅行のことに及んだ、するとOさんがいきなり、「あの~、イタリア旅行ってフランス旅行のことですよね」と発言。周りは目が点になったという。Oさんは知人がイタリアとフランスを旅行したという話を聞いて、フランスとイタリアが同じ場所だと思い込んだらしいのだが、笑えない話である。わかぎさんが、「ちっとは勉強しろ。酷すぎるぞ」と言っても、Oさんは「でも普通は知らないですよね」という態度だったらしい。やはりうちに来るのはこんな人しかいないのかとわかぎさんは嘆いていた。

このOさんの例は極端にしても演劇人にはちょっと抜けている人が多い。

私の身近な例を挙げると、

「1年が12ヶ月なのは一区切りつけるためなのだろう」(意味不明。1年が12ヶ月なのは12進法だからである。1年とは地球が太陽の周りを公転する時間である。以上、小学生並みの知識)と書く人がいたり、

最近になって「パトリオットという言葉を初めて知った」という人がいたり(こいつはいい歳してあの有名な「パトリオットミサイル」を知らんのか?」)と書く人がいたり、

「太宰治の『斜陽』をタイトルさえ聞いたことがない」という人がいたり、

「演劇人なのに川村毅の名前を知らず、それどころか話題に川村毅の名を出したことに関して『自分が知っているからといって他人が知っているわけではないと思わないのですか』と抗議する人」がいたり、

カラヤンの名前を知らなかったり、とまあ、とんでもなく無知な人がいたりする。

演劇とは総合芸術なので、無知なのは致命傷になりかねないのだが、こういった体たらくなのが現状なのである。

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