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2009年8月17日 (月)

観劇感想精選(74) アトリエ・ダンカン・プロデュース 「鴨川ホルモー」

2009年6月24日 京都芸術劇場・春秋座にて観劇

午後6時30分より、京都芸術劇場春秋座にてアトリエ・ダンカン・プロデュース公演「鴨川ホルモー」を観る。原作:万城目学、脚本・演出:鄭義信、出演:石田卓也、芦名星、中川真吾、秋山奈々、上田悠介、上原香代子、白井義将、高畑こと美、根本大介、札内幸太、松下太亮、山口龍人、見上寿梨。休憩時間15分を含んで上演時間3時間近い大作である。

万城目学の小説「鴨川ホルモー」は映画化もされていて、石田卓也と芦名星は映画版「鴨川ホルモー」にも出演している。映画では芦屋を演じた石田卓也が今回の舞台では安倍を演じ、芦名星は映画と同じく早良京子を演じる。

映画ではCGを駆使したスペクタクルが見所となった「鴨川ホルモー」であるが、舞台版ではオニを出すことが出来ないので、ホルモーの戦いはメインにならず、学生達の日常生活、特に恋愛に重点が置かれている。同じ小説から異なった味わいの映画と舞台が出来、どちらも原作から大きく外れてはいないというのが興味深い。

原作や映画と違うのは、三好三人衆ならぬ三好兄弟が三好姉妹に置き換わっているところ。三好姉妹と高村(中川真吾)との間に恋愛を絡めることで、より青春的要素を深めている。また、原作ではほとんど描かれていない松永(白井義将)や坂上(札内幸太)が居酒屋「べろべろばあ」のアルバイト店員として結構重要な役割を務めている。
原作にはほとんど登場しない芦屋(山口龍人)の彼女(佐野菜月)も比較的出番が多く、恋愛劇に一役買っている。

舞台は二段に組まれている。安倍(石田卓也)がまず現れて、ホルモーの由来などを説明したのち、下の舞台に居酒屋「べろべろばあ」が現れ、京大青龍会の新入生歓迎会の場面になる。居酒屋「べろべろばあ」のシーンは各自がてんでにセリフを喋っていて雑然としたカオスを生み出しており、臨場感がある。

吉田代替わりの儀では本当に裸になるのだろうかと思っていたが、本当にみな裸になった(そのすぐ後に15分間の休憩に入った)。

登場するのが京大の学生に絞られているのが原作や映画とは違うところだが、これはこれで良くできた舞台になっている。鄭義信が同志社出身ということもあってか、京都の大学生の生態もリアルで、完成度の高さに感心してしまった。

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