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2009年11月 8日 (日)

確定し固着させることの非物語性

数字で切り取る、イメージを固着させる、つまりは紋切り型になるということだが、これはものの背後に広大な広がりを持つ物語性を否定することに繋がる。

生きるものは全て物語を持っている。固有の歴史があり、個性がある。しかし数字やイメージをもってある一断面で切り取ることはそうした歴史や個性、つまりは物語性を捨象することになるのである。

もしある固有の存在について深く知ろうとするのなら、それに付随する物語性は切っても切り離せないものだ。しかし、物語性は手軽な方法で知る術はない。一つ一つ丁寧に読み込んでいく必要があるのである。

速度、迅速性、そういったものが重要視される現代社会にあっては、数字や固着したイメージが幅を利かせている。しかしそれらには奥行きがない。背後に拡がる物語の大海に目を向けていないのである。

人間、つまりは物語の総体を読み込もうという人々に私は伝える。数字やステロタイプのイメージに呑み込まれるなと。そこには広がりも奥行きもない。完全な二次元世界である。我々が生きているのはそんな平坦な世界ではない。平坦な世界を世界と認めるような愚行だけは避けて欲しい。

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